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なりたい自分に近づくための1歩/夏南の法則Vol.123

大屋夏南<連載コラム>第2月曜日更新
モデルの大屋夏南が
ありのままに自由でいるための
カナ的イズムを書き綴る♡

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大屋夏南の新エッセイ本「It’s OK」発売中。ポジティブに生きるヒントが詰まった1冊です。

なりたい自分に近づくための1歩/夏南の法則Vol.123

先日ある本を読んでいたら「なりたい自分になれるものを身につけるようにしている」という一文に出合い、少し考えさせられました。

ファッションに携わる仕事についてもう15年以上経つ私は、若い頃の“なんでも試して好きなものを探すフェーズ”を卒業して、“好きなものも似合うものもわかってきて、自分にピッタリのものを探す”フェーズにシフトしました。

ファッションブランドのクリエイティブディレクターになり、その“好き”という部分を具体的に言語化してチームと一緒にモノづくりをするようになってから、更にその部分がはっきりとし、自分の中で理解が深まったように感じています。

だけど「なりたい自分になれるようなものを身につけているか?」と聞かれたら、「はい、そうです」と答えられない自分がいるなと思いました。

確かに好きで心地のいいものではあるけど、気分を上げたり立ち振る舞いを変えたりしてくれるものではありません。

平たく言うと実用性の高いもの、快適なものを選びがちです。

確かにそれも自分らしさではあるのだけど、ファッションも自己表現であることをちゃんと知っているからこそ、最近自分の着ているものって私が表現したいこととちゃんとマッチしてるのかな?と疑問に感じました。

身につけているものにはパワーがあって、その影響は大きいです。現場でも服によって気分や立ち振る舞い、時には話し方まで変わってしまうような経験を私自身何度もしています。

それならなりたい自分、表現したい自分になれるようなものを選ぶことで、そこまで自分を引き上げてくれる力もあるはず。着るものを少し変えるだけでなりたい自分に近づける。

一見シンプルで小さな変化も人生に大きなインパクトを与えます。

忙しい朝はその辺にあるものを掴んで着る。なんてこともよくあるけど、これも“なりたい自分”に近づくための1歩だと思ったら、向き合い方が変わるかもしれない。

人生は、日々の選択でできている。改めてそれに気づかされる出来事でした。

素敵な1ヶ月でありますように♡

大屋夏南

1987年生まれのブラジル出身。17歳でモデルデビュー、数々の人気雑誌やファッションイベントに出演。
また、私服、美容情報など彼女のライフスタイルがいち早くチェックできるインスタグラム、YouTubeなどのソーシャルメディアはもちろん、スタイルブックや旅エッセイガイドを出版するなど幅広く活躍中。

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