ライカを通して語られる未来への追憶
人類規模の災禍が続き「もしも別の選択をしていたら」と思うことが増えた。良かった頃を懐かしみ、未来の姿へと重ねる行為だ。作者は数年前、長年暮らした東京を離れ琵琶湖の畔へ移住した。もし移住せずにいれば東京でまったく別の生活が続行中だったことは想像に難くない。本作ではそういった異なる世界線での将来を、カメラのファインダーを通して垣間見ることに挑戦。撮影した瞬間から過去のものになってしまうという写真の性質を活かし、未来を追憶するための装置としてライカを使用した。時代設定は今から10年後の2033年、ロケーションはかつて作者が住んでいた武蔵野の地。その近隣に居を構える写真家 赤城耕一が10年後の作者の姿を、山中夏歩が「記憶」をそれぞれ演じた。
ジェットダイスケ
ジェットダイスケ 写真展「追憶のエピゴーネン」情報
開催日時
2022年11月23日(祝・水)~2023年3月下旬 10:00~20:00
会場
ライカ大丸心斎橋店
〒542-8501 大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-7-1
行き方・アクセス
<電車>大阪メトロ御堂筋線「心斎橋駅」(南改札)から地下道直結。
写真展の世界観を補完する作品を特別公開
今回の写真展「追憶のエピゴーネン」の物語世界の補完をする作品をGENICでだけ特別にお見せします。
写真展へ訪れる前に、赤城耕一と山中夏歩が演じる、もうひとつの"もしも"の物語に浸ってみてください。
ジェットダイスケ プロフィール
日本最初の動画レビュアー、現在おもにカメラ製品の批評等を配信。90年代中頃より映像作家として活動しつつネット動画の可能性を模索。ビデオブログ用に考案した「ジェットカット」という編集法はネット動画における一般技法として定着、今日では他の映像分野でも用いられる。2014年より写真家としても活動を開始、代表作に「空蝉」シリーズ。雑誌にてライカにまつわるコラム連載も。