芸術の秋のおでかけに。「Nikon Photo Contest Museum Park」が渋谷ストリームで開催

「Nikon Photo Contest Museum Park」は「ニコンフォトコンテスト 2022-2023」の受賞作品のほか、歴代の受賞作品の一部や過去受賞者の最近の作品が屋外展示されるイベント。世界中のクリエイターによる作品に加え、今回のコンテストの写真部門のテーマである「Beloved（大切なもの）」をモチーフに製作された、多摩美術大学の学生がデザインを手掛けるモニュメントも展示。イベント開催期間中は、軽食やドリンクが楽しめるキッチンカーが登場。さらにミラーレスカメラ Nikon Z fc レンズキットが抽選でもらえるSNSキャンペーンも実施。渋谷散策中の休憩場所としても立ち寄りやすく、アートに触れながら、ベンチでゆったりとした時間が過ごせるスポットです。

写真部門と動画部門の受賞作品が展示されます。今回は、写真部門は「Beloved（大切なもの）」、動画部門は「Next Steps（次へのステップ）」をテーマにそれぞれ作品を募集。世界180におよぶ国と地域から合計約35,000人、約70,000作品の応募がありました。
単管パイプを用いた目を引く写真展示エリアでは、今回の受賞作品に加えて歴代の受賞作品の一部や過去受賞者の最近の作品の展示を実施するほか、動画作品は大型LEDビジョンで展示。

＜ストーリー＞
フィリピン・アンゴノで開催される、張り子の巨人が街を歩く有名な祭り「ヒガンテス・フェスティバル」で、周りの人々が祭りを祝って混沌としているなか、父親にしがみついている子どもの姿に惹かれました。水が四方八方に飛び散っている様子から、大量の水が人々に放たれていたことがわかります。

＜コメント＞
今年度単写真カテゴリー受賞作品に選んでいただき、大変感謝いたします。この作品は私にとって特別な写真です。子供が迷いなく両親を頼る様子に私は自身を重ねていました。この写真の女の子がしがみついているのは父親でしょう。辺りに水しぶきが飛び散る混沌の中、女の子は持てるものに必死につかまってバランスを保っています。人生は悪や混沌と常に隣り合わせで、私たちはよりどころとするに値するものを見つけなければなりません。この写真のように。最後にもう一度、私の写真を信じ、受賞作品として選んでくださったニコン社にお礼を申し上げます。このコンテストに参加できたことを心から光栄に感じております。

＜ストーリー＞
この写真に写っているのは私の妻と彼女の母です。そばに寄った女性が自分の娘だと分かった瞬間、母は娘の顔に触れています。私たちが母を訪ねたとき、アルツハイマー病と診断されていた彼女の記憶はほとんど失われていました。彼女はその夜、私の妻が隣に座ったとたん、妻の名を呼び、写真を撮っている私を見たのち、妻が誰なのか忘れてしまいました。このコメントを書いている今日、2022年10月31日午前3時に妻の母はこの世を去りました。

＜コメント＞
この写真が価値あるものと認められたことを名誉に感じています。コンテストに関わった皆様によって受賞作品に選ばれたことに興奮するとともに、感動を覚えています。アルツハイマー型認知症を患う人と生活を共にする経験は特別で、人生をどう見るのか、カメラを通して人生の瞬間をどう捉えるのか、といった私の視点を変化させました。皆様にとても感謝しております。

＜ストーリー＞
「人生において、誰もが限られた時間しかあなたと一緒に歩くことができない」。母に急逝され、父は途方に暮れていました。私はふだん地方で仕事をしているため、父は広く寒々とした家に一人残されます。たまに時間を作り父のもとへ帰るとき、一家の主としての父の強さははっきり感じられますが、その強さの裏にある孤独の寂しさも、私にはわかります。日常生活における作業、休憩、食事、睡眠……父はこの循環する人生の旅程を静かに受け入れているのです。

＜コメント＞
ロマン・ロラン様はこう言いました。「この世にはただ一つの英雄的行為がある。それは世の中をありのままに見て、愛することだ。」私にとって、父はまさしくこの英雄です。この受賞は、母があの世から父に贈ったプレゼントだと思います。母はいつでも父に寄り添い、決してそばを離れず、父を独りにさせることはありません。そして、この栄誉は私の両親のものです。彼らの理解と受け入れが私を自分の道を歩ませ、さらに遠くまで進ませてくれました。

＜ストーリー＞
ポリオを患う先生は、学校の仕事を続けながら病気と闘っています。身体的な困難を抱える先生のために、生徒たちは先生の出勤を助けています。生徒たちは先生が大好きで、先生に助けが必要なことがあれば、水を飲むことをはじめ、どんなことでも手伝います。生徒たちのおかげで先生は幸せな気持ちになり、自らが抱えるあらゆる困難を忘れられます。先生と彼の大切な生徒たちの間には、人間同士の絆があります。

＜コメント＞
この名誉あるコンテストで受賞したことを知り、感謝の気持ちでいっぱいです。大きな喜びを感じるとともに、私にこのような名誉を与えてくださったニコンフォトコンテストチームの皆様に心からお礼申し上げます。ありがとうございました。

＜ストーリー＞
世界の気候危機が転換点を迎えて、我々のものの見方が変わってしまうかもしれない。そんな推測の中で、アイルランドに住む女性、マーガレット・ギャラガーは、今も昔も変わらず、一人で自給自足の生活を続けています。インターネットの影響や気候変動について語る彼女の話から、人々を世界の終わりから救う可能性のある暮らし方が垣間見えます。

＜コメント＞
スーパーショートフィルムカテゴリーの受賞作品に選ばれ、名誉に感じています。この作品は、私が幸運にも映像に収めることができた素晴らしい人々のうち、ある一人の人物の美しさと誠実さを捉えたもので、40秒間、世界中の人たちがそれを垣間見る機会を得ることでしょう。ありがとう、マーガレット。

＜ストーリー＞
ポンポンおじさん（彼をよく知る人々からの呼び名）は、小さな部屋に一人で暮らし、「ジプニー」という公共交通機関の運転手のアルバイトをしています。無口ですが気さくで、しわがれた低い声で話します。彼はこの年齢になっても、次のステップに進むことで人生が変わり、今の状況より良くなると信じて、学校に通い続けたいと考えています。

＜コメント＞
人は誰でも、唯一無二の物語を持っています。良いものもあれば、そうでないものもあります。それが何であれ、私たちはそういった物語から学びを得て、違った視点で物事を見ています。生涯のニコンユーザーとして私が目標とするのは、そんな物語を捉えて世界に発表し、気付きとインスピレーションを与え、社会的地位や人種、肌の色に関係なく、皆のためになることを追い求め続けるよう働きかけることです。私たちがポンポンおじさんと呼ぶこの人物の旅路を世界と共有する機会を与えてくださったニコン社に感謝します。

＜ストーリー＞
2019年、私は父を病気で亡くしました。私の世界は混乱に陥り、何年も自分を見失っていました。父はいつも、会話の終わりに「さよなら」と言うなと言っていました。その代わりに「またね」と言うようにと。 私たちはいつもそうしていましたが、父と最後に話した時、私は忙しく、父に言った最後の言葉は「分かった」でした。父とはもう二度と言葉を交わすことはできないけれど、私はようやく自分を許すことができました。

＜コメント＞
7月3日午前3時39分、ニコン社からのEメールで目が覚めました。受賞を知らせるメールで、賞の名前は知らされなかったのですが、それは問題ではありませんでした。信じられない気持ちで座ったまま数分経った後、私は少し嬉し泣きしました。 作品の制作後、悲しいことに私の人生は一変しました。Z6を手放すまでに至り、もう一度“Next Steps”を模索し始めていました。今回の受賞によって、私は情熱を持ち続けられます。この1年で学んだことがあるとすれば、常に自分自身を信じるべきだということです。あなたが幸せを感じることをする、それが幸せになるために世界で一番大切なことです。 自分を表現するための手段と機会を与えてくださったニコン社にお礼申し上げます。

会場でイベントの魅力が伝わる写真や動画を撮影し、指定のハッシュタグ「#nikonphotocontest」、「#NPCミュージアムパーク」をつけてInstagramに投稿し、ニコンフォトコンテストのアカウント （@nikonphotocontest）をフォローした人の中から抽選で、Nikon Z fcのレンズキットをプレゼント。
※詳細の応募条件は会場内の案内を確認するか、会場スタッフにお尋ねください

ニコンフォトコンテストは、「世界中の写真・動画を愛する人々が、プロフェッショナルとアマチュアの枠を超えて交流できる場を提供し、映像文化の発展に貢献すること」を目的に、ニコンが主催している世界最大規模の国際写真・動画コンテスト。1969年に写真コンテストとして始まり、第34回にあたる2012年に現代の手法や文脈に適合させ「ニコンフォトコンテスト」と改称、現在は映像文化の発展とともにその枠を動画に広げ、表現者を応援し続けています。国籍をはじめ、年齢や性別、撮影機材を問わず、誰でも参加できます。

2023年11月24日（金）〜11月27日（月）
11月24日（金） 16:00〜20:00
11月25日（土）、26日（日）11:00〜20:00
11月27日（月） 11:00〜18:30

アートを楽しみながら、ほっと一息つくのにぴったりのフードと各種ドリンクが登場。キッチンカーでは、ニコンオリジナルステッカーも配布予定。

出店時間：
11月25日（土）26日（日）11:00〜19:00
11月27日（月）11:00〜14:00

無料

渋谷ストリーム 稲荷橋広場
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3丁目21-3

＜電車＞JR山手線、東急東横線・田園都市線、東京メトロ銀座線・半蔵門線・副都心線「渋谷駅」直結