世界遺産の迷宮都市・フェズ
モロッコ北部のフェズは、サハラ砂漠のあるメルズーガから車で北へ約7時間走ったところにあります。
モロッコは地域が変わると街のカラーや人々の民族衣装までががらりと変わる多様性が魅力♡
フェズは街全体が茶色く統一され、皮なめし工業が盛んな街。
昔フランス領だったこともあり、どこかパリを思わせる洗練されたお洒落な印象です。
旧市街
旧市街(メディナ)は城壁に囲まれており、自動車が入れないような細道が網の目のように張り巡らされているため「世界最大の迷宮都市」と言われています。
ノスタルジックな雰囲気満点!
フェズには、およそ1万にもおよぶ曲がりくねった路地が存在します。この迷宮に入り込み、数回角を曲がってしまうともう自分がどこにいるのか、どこに行けばいいのか分からなくなります。
迷い込んでしまうのもフェズの楽しみ方の一つではありますが、帰れなくならないようにGoogleマップを開いておくと安心です。
ホテルにピンを刺しておくと、OFFラインでも自分がどこにいるか確認できて便利です♡
チップを渡して地元の人に道を聞くのもひとつです!
坂道が多く、しかも道は細く複雑に入り組んでいるため車は通行できません。主な運搬手段はロバです。
皮なめし(タンネリ)
皮なめしとは、動物の「皮」を、製品としての「革」にする作業です。
私たちが身近に使っている靴や鞄、財布などの革製品。
その革製品がどのようにできるのか、皮が革になる過程って考えたことがありますか?
革製品で有名なフェズではその過程を見学できます。
このタンネリを囲むように革製品ショップが並んでいて、ショップの屋上から革なめしの作業の様子を見学できます。
見学だけだと無料で、写真を撮りたいなら一人3DH(約360円)と言われます。
お店で革製品を購入するとそのお金を返してくれるシステム。
絵の具のパレットのような構造。
さまざまな色のプールに、職人が腰まで浸かりながら全身で革をジャブジャブ染め上げます。
なんとここでは、14世紀から同じ製法が受け継がれているそうです。
爽やかすぎるブルーシティ・シャウエン
世界遺産の迷宮都市・フェズを車で出発して約2時間、山道をグングンと進んで行った先に、突如現れる爽やかすぎるブルーシティ。それがシャウエンです。
フランス領だったフェズに対し、スペイン領だったシャウエン。スペイン人も多く住み、ノリが良いです♪
旧市街
シャウエンの旧市街は小さいので「迷路を楽しむ」くらいの気持ちで大丈夫。半日あれば満喫できます!
他の都市と比べ客引きが少なく、自由気ままに楽しめるのもオススメポイント!
街全体が青い理由は諸説あり、ユダヤ人が移り住んだ際に、ユダヤ教では神聖な色とされる青に染めたという説や、虫除けという機能的な説など様々です。
以前は、イスラム教の聖域として異教徒の立ち入りを禁止していたそうで、今でもその神聖な雰囲気が感じられます。
行く前に想像していた以上の、綺麗な街並みにうっとり♡
他の街でもよく見るランプシェードは、シャウエンの色に馴染んで全く違った印象に…♡
猫の国モロッコの中でも、シャウエンは指折り数える猫パラダイスの街なのです。あっちにもこっちにも猫!
猫好きにはたまりません。
「写真撮ってもいいよ♪」と言わんばかりの、フォトジェニックな場所に居座る猫…。
幻想的な青い街並みとそこで暮らす人々、気ままに過ごす猫たちの姿..♡どこを撮っても絵になります。
有名な写真スポットはもちろん、街中どこを歩いていても、シャッターを切る手が止まりません。
街歩きだけで十分楽しめるシャウエンですが、オシャレなレストランやカフェもたくさんあります。
ハマン広場の中心に建つkasbah(カスバ)に登ると、街全体を見渡せてオススメです。入場料DH10(約130円)。
いかがでしたか?
茶色一色のフェズ、青一色のシャウエン。
同じ国でこんなに違う景色を楽しめるなんて、カメラ女子にはたまらないですよね♡
モロッコは都市毎に様々な文化に触れられます♪
zu
大阪を拠点に、MONAモデルとして活動しながら看護師も務める。
休日はアクティブに動き回り、趣味は旅行やカフェ巡り。
Instagramでは、モデルならではのファッションと旅先の写真を発信し、アーティスティックな一面が垣間見られる。
2017年12月、DecologのBLOG OF THE YEAR 2017で『Newブログ賞』を受賞。