プロフィール
沢渡朔
写真家 1940年東京生まれ。日本大学芸術学部写真学科在学中より写真雑誌等で作品発表を始め、日本デザインセンター勤務を経て、1966年よりフリーの写真家として活動。ファッション・フォトグラファーとして活躍する傍ら、『カメラ毎日』を初め数々の雑誌で作品を発表。「少女アリス」(1973)や、イタリア人ファッションモデルを撮影した「ナディア」(1973)など数々の傑作を生み出し、その後も第一線で活躍を続けている。
高田里穂
女優・モデル 1994年生まれ。福岡県出身。2007年よりファッション誌のモデルとして活動。2010年に『仮面ライダーオーズ/ooo』のヒロイン役を演じ、人気を集める。以降、ファッション誌の専属モデルとしての活動と並行して女優としても活動。数多くのドラマ、映画に出演。
よく晴れた汗ばむ初夏の日。
「普通ではダメだよ」「カメラに向かってキメないで」
心の底まで見透かされたようなファインダー越しの沢渡さんの瞳。
そうして紡がれた時間は没頭そのもので
自分がどんな感情を持って挑んでいたのかすら、思い出せません。
だけど上がってきた写真を見た時、間違いなくあの時間は存在していたんだと。
そしてそこに写っている自分は今までに見たことのない”真実の顔”をしていました。
素描、飾り気のない30歳の私をたっぷりと堪能して下さい。
収録作品の一部と解説
特撮ヒロインとしてのスタートから支持し続ける「熱い」ファンを持つことで知られる高田里穂。正統派の女優として多くのドラマや映画に出演する一方、10代からモデルとしても活動し続け、変わらぬ透明感と最近は凛とした強さも感じさせると、同性からも注目を集める存在です。
そんな彼女が3年ぶりに世に送り出す最新写真集『素描』。講談社より11月26日(木)に発売が決定。
撮影を手がけたのは、日本の写真界を代表する巨匠・沢渡朔(85)。これまで数々の世界的名作を残してきた沢渡が、今このタイミングで高田を撮る、特別な意味を持つ作品です。
撮影は灼けるような今年の夏の東京。2日間で撮り上げられました。けだるい暑さを纏う気配の中で行われた撮影は、二人の周囲だけが静謐に満ち、不思議と時間の流れを止めたようでした。沢渡のカメラに導かれるまま、軽やかに切り取られた高田の表情、肢体は、まるで素描(デッサン)を繰り返すかのように、シンプルにしてナチュラル。それでいながらそれぞれ仕上がった写真は重厚で、そこに映る高田はこれまでのグラビアとは全く違う質感で自分を表現していました。シンプルさと深みの相反するベクトルが、絶妙なバランスの上に成立した作品となっています。
純文学を思わせる世界観の『素描』。衣装は黒と白を基調としたシンプルなものが中心です。無駄を削ぎ落としたモノトーンが、彼女の落ち着いた魅力を際立たせます。白の水着やランジェリーでは純粋で無垢な一面を、黒の衣装ではかつて見せたことのない色香で魅せます。ギャップ萌えともいうべきその姿は、まさに彼女の内面の振れ幅を映し出しています。
ページをめくるたびに見える彼女は、大人の女性としての表情を見せつつも、沢渡の写真の中ではどこか無垢な少女のような気配を漂わせます。
高田里穂と沢渡朔、二人が交差する2日間から生まれた『素描』。一瞬一瞬、ただそこに存在する彼女の「素」を描き出した、まさに必見の一冊です。
── 高田里穂 写真集「素描」プレスリリースより
写真集「素描」情報
タイトル:素描
撮影:沢渡朔
発⾏:講談社
発売⽇:2025年11月26日(木)
価格:4,180円(税込。本体3,800円)
写真集「素描」発売記念イベント情報
購入冊数に応じて、高田里穂との2ショット撮影や、本人から直接サイン入り写真集を受け取れるイベントを開催。
開催日時
2025年11月29日(土)12:00~
会場
SHIBUYA TSUTAYA 8F
集合場所・集合時間
イベント前日までに申込専用ページ・メールにて案内。
対象商品
写真集「素描」定価:4,180円(税込。本体3,800円)
販売期間
2025年10月31日(金)18:00~