浅田政志の全シリーズを総覧する浅田政志史上最大規模の個展
代表作『浅田家』(2003-2008) のほか、『NEW LIFE』(2008-2010)、『浅田家全国版』(2011-)、『みんな家族』(2007-2019)、『アルバムのチカラ』(2011-2021)、『せんねん』(2016-2019)、『まんねん』(2014-2018)、『一点』(2018-2020)、『私の家族』(2020-)を展示します。さらに、浅田さんから家族への Q&A も加え、家族の関わりから浅田政志の活動を紐解く内容の写真展となっています。
少年時代のエピソードに始まり、フォトグラファー本人の言葉が展覧会をナビゲート
浅田さんの作家活動のもととなった少年時代のある夏の出来事を始め、浅田さんの文章を通して、家族とともに制作してきた作品をユーモアたっぷりに紹介。また、全国各地の様々な家族と共同で制作した記念写真についても、その背景にあるコンセプトを語られています。
茨城県在住の5組の家族と撮り下ろした最新作『私の家族』茨城版を初公開
最新作シリーズ『私の家族』は、家族がそろってカメラに向かう家族写真ではなく、ある一人の視点から捉えられた家族観を、浅田さんによる複数の写真と参加者による文章によって表したもの。
本シリーズでは参加者は被写体であるだけでなく、自分の家族にまつわる記憶や思いを浅田さんとともに表現する共同制作者として迎えられます。
撮影者と被写体の関係をより相互的なものへ更新する『私の家族』シリーズを一挙に展示します。
写真の「残し方」について考えるきっかけとなった東日本大震災後の写真返却活動を追跡
大震災後、岩手県野田村で、浅田さんは津波による瓦礫の中から救い出された写真を洗浄し、持ち主に返却する活動に出会いました。その活動を通して、大切な人の記憶が像となった写真のかけがえのなさを痛感した浅田さんは、写真を「残す」ことについて改めて考え、アルバムを作ることを推奨するようになります。本展では野田村の写真返却活動の今を追跡して紹介するとともに、実際に当館で実施した写真を残すワークショップ「私の一枚」の参加者による作品を同展会場で展示します。
来場者が自由に撮影できる撮影スポットを設置
明治初期の写真館にあった定番の撮影小道具(カウチや花瓶など)を、アーティストユニットmagmaが現代風にアレンジし、浅田政志展だけの撮影スタジオとして来場者を迎えます。
関連プログラム
浅田政志と生前遺影を撮りませう。
最高のポートレイトがあれば悩みがひとつ消え、あとは人生を謳歌するのみ!ご自身らしい装いで。バストアップの肖像です。プチ・ヘアメイク付。※要申込
日時:5月4日(水・祝) 9:30 ~ 16:30 一人あたり準備込み1時間
①9:30 ~ 10:30 /②10:00 ~ 11:00 /③10:30 ~ 11:30 /
④11:00 ~ 12:00 /⑤11:30 ~ 12:30 /⑥13:30 ~ 14:30 /
⑦14:00 ~ 15:00 /⑧14:30 ~ 15:30 /⑨15:00 ~ 16:00 /
⑩15:30 ~ 16:30
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー ワークショップ室など
対象:40 歳以上
定員:10名
※浅田政志が選考します/申込受付3月1日(火)~3月31日(木)
参加費: 6,000 円(台紙・データ付各1点)
※展覧会入場券が必要です。
浅田政志が2022年お子さんベストポートレイトを狙います!
一番お気に入りの服で大切なものと一緒にひとりで撮ります。おうちの人は応援してください。※要申込
日時:5月5日(木・祝)10:00~16:00 一人あたり30分
①10:00~10:30 /②10:30~11:00 /③11:00~11:30
④11:30~12:00 /⑤13:00~13:30 /⑥13:30~14:00
⑦14:00~14:30 /⑧14:30~15:00 /⑨15:00~15:30
⑩15:30~16:00
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー ワークショップ室
対象:5歳~小学6年生
定員:10名
※抽選制/申込受付 3月1日(火)~3月31日(木)
参加費:3,000円(台紙・データ付 各1点)
※同伴する保護者は展覧会入場券が必要です。
サイン会
本写真展「浅田政志 だれかのベストアルバム」の記録集を購入した方に先着順で浅田さんがサインしてくれます。
日時:5月8日(日)13:30~15:30
会場:水戸芸術館内
定員:100名
※要予約/先着順/受付開始 4 月 1 日(金)
参加費:無料
※展覧会入場券が必要です。
「浅田政志 だれかのベストアルバム」展覧会概要
<会期>
2022年2月19日(土)~5月8日(日)
開館時間:10:00~18:00(入場は 17:30 まで)
<会場>水戸芸術館現代美術ギャラリー
<休館日>月曜日
※ただし3月21日(月・祝)は開館、3月22日(火)休館
<入場料>
一般 900 円
団体(20 名以上)700円
高校生以下/ 70歳以上、障害者手帳などをお持ちの方と付き添いの方1名は無料
※学生証、年齢のわかる身分証明書が必要です。詳しくはお問合せください。
◎一年間有効フリーパス 「年間パス」2,000 円
◎学生とシニアのための特別割引デー「First Friday」
→ 学生証をお持ちの方と65歳~ 69歳の方は、毎月第一金曜日(3月4日、4月1日、5月6日)100円
主催:公益財団法人水戸市芸術振興財団
協力:株式会社ケンコープロフェショナルイメージング、キヤノンマーケティングジャパン株式会社、サントリーホールディングス株式会社
企画:竹久侑(水戸芸術館現代美術センター芸術監督)
浅田政志 プロフィール
写真家。1979年三重県生まれ。家族写真集『浅田家』(赤々舎刊)で第34回木村伊兵衛写真賞を受賞。日本各地の市井の人々を撮影するアートプロジェクトや写真の啓蒙活動に精力的に取り組んでいる。
主な展覧会として、『Tsu Family Land 浅田政志写真展』(2010年、三重県立美術館/個展)、『八戸レビュウ』(2011年、八戸市ポータルミュージアムはっち)、『記念日をつくる記念写真』(2011年、ミュゼふくおかカメラ館/個展)、『LOVE展』(2013年、森美術館)、『拡張するファッション展』(2014年、水戸芸術館、丸亀市立猪熊弦一郎現代美術館)、『ほぼ家族。』(2016年、入江泰吉記念奈良市写真美術館/個展)、『浅田政志写真展 FamilyPhotoTree』(2020年、金津創作の森美術館/個展)、『浅田撮影局』(2020年、PARCOMUSEUMTOKYO/個展)、『私の家族』(2020年、阪急うめだギャラリー|2021年、三菱地所アルティアム/個展)。主な著書に『浅田家』、『NEWLIFE』(赤々舎)、『家族新聞』(幻冬舎刊)、『八戸レビュウ』(美術出版社)、『卒業写真の宿題』(赤々舎)、『アルバムのチカラ』(赤々舎)、『浅田撮影局 まんねん』(青幻舎)、『浅田撮影局 せんねん』(赤々舎)。著書『浅田家』と『アルバムのチカラ』を原案とした映画『浅田家!』が2020年に公開された。
- 【お問い合わせ】
- 水戸芸術館現代美術センター
- 〒310-0063 茨城県水戸市五軒町1-6-8
- 029-227-8111(水戸芸術館代表番号)
- www.arttowermito.or.jp