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沖縄の伝統と現代の技術が織りなす「国立劇場おきなわ」

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「国立劇場おきなわ(こくりつげきじょうおきなわ)」は、沖縄の伝統芸能を楽しむことのできる国立劇場です。建物のデザイン性の高さからも、フォトスポットとして人気。カッコイイのはもちろん、沖縄らしさも兼ね備えたデザインなのも魅力的。建物のディテールに注目してみて。

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本格的な沖縄伝統芸能を楽しむならここ

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国立劇場おきなわは、国の重要無形文化財「組踊(くみおどり)」をはじめとする沖縄の伝統芸能の保存振興を図るために、2004年に浦添市に開場しました。沖縄の地理的、歴史的な特性を活かし、伝統文化を通じたアジア・太平洋地域の交流拠点となることも目的としています。
大劇場と小劇場の2つの劇場があり、定期公演や企画公演を行っています。
組踊だけでなく、国指定重要無形文化財「琉球舞踊」や、三線音楽、沖縄芝居などバラエティーに富んだ公演が楽しめ、現代風にアレンジされた親しみやすいオリジナル演目などの公演も。
沖縄の方言を現代語に訳した日本語を表示させるLED字幕が設置されているので、沖縄の方言が分からない県外の人でも気軽に楽しめます。

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組踊は1972年に国の重要無形文化財に指定され、2010年にはユネスコの無形文化遺産となり、世界的にもその価値が高く評価されています。国立劇場おきなわは、日本人はもちろん海外からの人も多く訪れる人気スポットです。

建物は沖縄ならではのデザイン

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国立劇場おきなわは、高松伸氏によって設計され、2003年に竣工した、地下1階、地上3階建ての独特な外観が目を引く劇場です。「堅牢で彫りの深い、かつ呼吸するような建築」のイメージを追求したのだそう。
沖縄の厳しい自然環境に対し長期耐用性に配慮しつつ、地元伝統の建築様式を継承し現代の技術によって実現。懐かしさも新しさも感じられる建物です。

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フォトスポットとして人気なのが、曲線が美しい外壁の前。
上にいくにつれ外側に曲がっていて3次元曲面となっているので、下から見上げると迫力満点です。

沖縄の伝統的建築様式を表現

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琉球王国時代の民家には、庇が深い日陰をつくる「雨端(あまはじ)」 と呼ばれる軒下空間と、格子状や網代状に竹を編み込んだ「チニブ」と呼ばれる外壁がありました。その伝統的建築様式を表すための外壁デザインとなっています。

この外壁は、長さ12m・幅1.9m、最大31トンもあるコンクリートのパーツを組んでできています。そのパーツは現場で1つ1つ作りながら組み立てていったのだとか。
アクセントになっている白い部分は琉球石灰岩。劇場内のエントランスロビーの床などにも使用されており、できるだけ地元の材料を使い沖縄らしさを出しています。

2020年のクリスマスシーズンには、この外壁がスクリーンとなり、県内初の大規模なプロジェクションマッピングのイベントが開催されました。「沖縄交響曲」に合わせて、沖縄をテーマとした映像が映し出され、幻想的な空間となりました。

向かいには「浦添市産業振興センター・結の街」が

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国立劇場おきなわの向かいには、浦添の街の情報発信ステーションとして、産業、文化、交流の面で街を活性化する目的で建設された「浦添市産業振興センター・結の街」があります。
1階にある展示コーナーでは、パネルや映像、模型などを使用し、浦添市内の文化や芸能、歴史などを学べます。
ガラス張りのこちらの外観もとても絵になるので、国立劇場おきなわの帰りに寄ってみては。

国立劇場おきなわ(こくりつげきじょうおきなわ)/沖縄県<日本>

出典: eye0816

沖縄県浦添市勢理客4-14-1
<行き方・アクセス>
車:那覇空港から車で約20分
バス:沖縄バス「国立劇場前」または「結の街」下車後、徒歩約1分

国立劇場おきなわ 公式WEB
国立劇場おきなわ Instagram

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