誕生日という節目に感じたこと/夏南の法則Vol.152
今年のバースデートリップは京都に行きました。
10月は海外出張が続いて、スーツケースを開けて閉めてばかりだったので、誕生日は少しゆっくりしたいね、という気持ちで国内旅行を選びました。
どこか特別な観光地を巡るわけでもなく、張り切りすぎることもなく、ただ自分たちの“好き”を丁寧に拾い集めるような旅。
美味しいものを食べて、美味しいお酒を飲んで、気の向くままに歩き、疲れたら休む。
そんなシンプルな時間が、今の私にはいちばんしっくりきました。
仕事のことも、これからのことも、少し忘れて、「今日、何食べる?」と目の前のシンプルな物事を楽しむ時間。
旅の目的地は場所そのものではなく、こんなふうに肩の力が抜けて、ふと素の自分たちに戻れる時間なのかもしれないと感じました。
最近は、ポッドキャストという新しい挑戦がはじまり、毎日が少し賑やかになりました。
すごく楽しいし、新しい表現の場が増えたことが嬉しい一方で、常に頭の片隅で何かが動いているような感覚もあります。
気づけば暮らしを楽しむことすら忘れてしまいそうになる時もあるけれど、それも“変化”や“成長”の持つ側面なのだと思います。新しいこと始める時は混沌も付き物。
だからこそ、38歳の1年は「バランス」をテーマにしたいと思いました。
仕事に全力でいたい気持ちも、プライベートを大切にしたい思いも、どちらも本当。
でも、ここのところはそのバランスがうまく取れないでいたように感じます。
なのでこの1年は優先順位を少しずつ見直し、アップデートしながら歩いていきたいです。自分にとって大事なことをちゃんと大事にできる自分になれるように。
京都で過ごしたあの静かな時間は、私にとって小さなリセットでした。
忙しさに流されないように、自分の中心をしっかりと感じていたい。
背伸びではなく、整えていく1年にする。
そんな38歳の始まりが、あの旅の余韻とともに静かに心に宿っています。
素敵な1ヶ月でありますように♡
プロフィール
大屋夏南
1987年生まれのブラジル出身。17歳でモデルデビュー、数々の人気雑誌やファッションイベントに出演。
また、私服、美容情報など彼女のライフスタイルがいち早くチェックできるインスタグラム、YouTubeなどのソーシャルメディアはもちろん、スタイルブックや旅エッセイガイドを出版するなど幅広く活躍中。