コーヒーとフィンランド

GENIC編集部

フィンランドの魅力を語った『週末フィンランド』を3月に上梓した文筆家、イラストレーターの岩田リョウコさん。この本は「実は日本から一番近いヨーロッパである、フィンランドへ気軽に旅行してほしくて」書いたのだそう。そして11月17日には新著『コーヒーがないと生きていけない!』が発売されます。「フィンランド」「コーヒー」にとことん、のめり込んでいる岩田リョウコさんに、両者の関係について教えていただきました。

コーヒーを通じてフィンランドと出会う

わたしがフィンランドへ初めて行ったのは、2013年のこと。当時は最初のコーヒー本を執筆中で、世界で一番コーヒーを飲んでいる国がフィンランドだと知りました。年間消費量一人当たり12キロ!日本では3.6キロほどなので、圧巻の量です。そんなにコーヒーを飲む国をこの目で見てみたいということで、フィンランドの首都ヘルシンキへ。それ以来どんどんフィンランドの魅力にハマり、毎年訪問するようになりました。

世界一コーヒーを飲む国なので、コーヒーを持って歩いている人で溢れかえっていると想像していましたが、ヘルシンキの街ゆく人たちの手にはカップはなし。全然見かけません。フィンランドのみなさんは、カフェで座ってコーヒーを飲んでいます。

フィンランドでは、コーヒーはコミュニケーションのお共

アメリカのカフェではコーヒーを飲みながらパソコンを開いて仕事をしている人が多いですし、日本でも増えてきています。しかし、フィンランドのカフェは「コーヒーを飲む場所」という認識。朝でも昼でも夜でも人がいっぱいで、みなさんおしゃべりをしながらコーヒーを飲んでいます。

写真は若い人からお年寄りまでカフェでコーヒーを楽しんでいる様子。フィンランドの人たちにとってのコーヒーは消費するものというより、コミュニケーションのお供なのです。

冬を生き抜くためのツールとしてのコーヒー

フィンランドの夏は白夜で、太陽が沈むのが22時すぎ。晴れている日は太陽を体いっぱいに浴びながら、カフェの外の席でコーヒーを飲んでいる人がたくさんいます。

一方、秋・冬は朝からずっと夕方のような感じで陽が高く昇らずに、そのまま夜になってしまう極夜。そんなフィンランドの暗くて長い冬にはやはりコーヒーが欠かせないものなのです。

コミュニケーションのツールであり、冬を生き抜くためのツールでもあるのが、フィンランドのコーヒーなのかもしれません。

フィンランドでオススメのカフェ

そんなフィンランドではチェーン店もありますが、独立系のカフェが多めです。サードウェーブコーヒーを牽引する代表格、Kaffa Roasteryがこちら。

豆を選んでから淹れ方を選びます。選んだ豆に合った淹れ方も教えてくれたりと、寡黙ながらもみなさん優しいです。わたしが選んだ淹れ方はサイフォン。まるで科学の実験みたいですよね。

できあがったコーヒーはフィンランドの陶器ブランド「ARABIA」のカップで。こんな風に出してもらえると、コーヒーがよりおいしく感じます。

新著『コーヒーがないと生きていけない!』

著者よりー11月17日に『コーヒーがないと生きていけない!』という本を出版します。コーヒーが嫌いだったわたしがコーヒーを好きになり、コーヒーについて学び、コーヒーを飲みまくり、コーヒー旅をした経験を基に書いています。コーヒーの基本から、おいしい淹れ方や豆の選び方、シアトル、フィンランド、メルボルン、ロンドン、ブラジルのコーヒー旅行記まで記した一冊です。ぜひ手にとって、コーヒー旅を一緒にしていただければと思います。
11月17日 「出版社」より発売です!

コーヒーがないと生きていけない!毎日がちょっとだけ変わる楽しみ方

前著『週末フィンランド ちょっと疲れたら一番近いヨーロッパへ』も併せておたのしみください!

週末フィンランド ちょっと疲れたら一番近いヨーロッパへ

岩田リョウコ

文筆家、イラストレーター。アメリカ在住中にコーヒーの基本やトリビアなどをイラストで紹介するサイト「I LOVE COFFEE」を立ち上げ、2015年にサイトが書籍化されAmazonランキング全米1位に。現在、世界5カ国で翻訳出版されている。著書『週末フィンランド ちょっと疲れたら一番近いヨーロッパへ』(大和書房)、『エンジョイ!クラフトビール 人生最高の一杯を求めて』(KADOKAWA)、『コーヒーがないと生きていけない!毎日がちょっとだけ変わる楽しみ方』(大和書房)など

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