県境にある絶景スポット「おにゅう峠」
滋賀県高島市と福井県小浜市を結ぶ標高820mのおにゅう峠。2003年10月に開通、2020年に全線が舗装化されました。
滋賀県の「小入谷(おにゅうだに)」と、福井県の「旧・遠敷村(おにゅうむら)」を結び、山頂からは日本海側の若狭湾を望むことができます。
おにゅう峠は、かつて日本海で採れる海産物を運ぶルートとして使用された「鯖街道」のひとつで、昔から使われてきたルートです。
日本列島を横断する中央分水界の峠でもある、おにゅう峠。林道には滋賀県と福井県の境界があり、その境界を挟んで福井側に降った雨は日本海側に、滋賀側に降った雨は太平洋側に流れ込みます。
運が良ければ雲海に出会える
早朝に行けば、雲海の出現をおにゅう峠から目撃できるかもしれません。気象などの条件が揃わないと雲海は発生しないので、必ずしも見られるとは限りませんが、運が良ければ、まるで天空の道のような素晴らしい絶景に出会うことができます。
雲海が多く発生する時期は、例年10月初旬から。気象条件が整えば、春〜夏にも発生しますが、発生確率が上がるのは秋からです。また、気温差の大きい日の翌日は発生する確率が高くなります。
雲海と紅葉のコラボレーションは感動もの
紅葉の時期は、雲海と紅葉のコラボレーションを見ることができます。この時期になると、早朝からカメラを持った人たちが集まります。前日から訪れる人もいるそう。
おにゅう峠の紅葉は、10月半ば〜11月初旬が見頃です。
さまざまな表情を見せる、おにゅう峠
おにゅう峠の魅力は、秋だけではありません。四季を通じて自然の移ろいを楽しむことができます。
春〜夏にかけては一面が緑に染まった姿を。たくさんの緑に囲まれながら、澄んだ空気をいただきましょう。
冬は真っ白に染まった雪景色を。果てしない白銀世界が広がります。
ただし、積雪量が多くなるとおにゅう峠への林道が閉鎖されます。通行可能な時期の目安は12月いっぱいくらいまで。車で通行する際は、冬用タイヤの装着が必須です。
夜〜朝方の暗い時間帯はよりいっそう神秘的に
夜には星空と雲海のコラボレーションが。ロマンチックな景色にうっとりしてしまいます。雲海に浮かぶオリオン座に出会えることも。
レーザービームとも呼ばれる、林道を通る車の光跡写真を撮る上級者たちも。
雲海ポイントまでの山道も楽しんで
人気の撮影ポイントは、おにゅう峠の山頂から滋賀県側に下った道路脇にあり、アクセスしやすい場所です。
撮影ポイントまでの行き帰りの山道も色々な発見があるので、クネクネした細い道を進みながら、森林浴とドライブを楽しんで。
おにゅう峠/滋賀<日本>
おにゅう峠 基本データ
<住所>滋賀県高島市朽木小入谷
行き方・アクセス
<車>JR「安曇川駅」から」約70分
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