富士山の魅力をさまざまな角度から切り取れる「静岡県富士山世界遺産センター」
“逆さ富士”の形の建物と水面に映り込む富士山
「静岡県富士山世界遺産センター」は一年を通じて、富士山の魅力を存分に楽しめるスポットです。
富士山をイメージしたアイコニックな建物は、紙の建築で世界的に評価されている建築家・坂茂(ばん しげる)が設計。
“逆さ富士”をイメージした建物のメインとなる展示棟。
静岡県産の「富士ヒノキ」を使用した木格子で覆われた逆円すい形の建物が正面の水盤に映ると、富士山の形が浮かび上がります。
この大鳥居は、浅間神社の総本宮「富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)」の鳥居です。富士山本宮浅間大社は、世界遺産の構成要素のひとつ。静岡県富士山世界遺産センターから徒歩5分ほどのところにあるので、あわせて観光するのがおすすめです。
水盤には富士山の湧き水が利用されています。赤い鳥居と“逆さ富士”が水面に映る景色は圧巻。ぜひリフレクション写真を楽しんで。
“逆さ富士”と鳥居、そして、その奥にある富士山を一度に望むこともできます。
日没から22時まではライトアップされていて、昼間とは違った幻想的な雰囲気を切り取れると人気があります。
“逆さ富士”の内部は展示棟
静岡県富士山世界遺産センターは、北棟、西棟、展示棟の3つの建物で構成されています。
常設展示は、番号の順番に沿って観賞するとスムーズです。
“逆さ富士”の内部は、5階建ての展示棟になっていて、らせん状のスロープを登りながら富士登山を疑似体験できます。
絵画のように美しい富士山を一望できる「展望ホール」
らせんスロープを登り切ると、「展望ホール」に辿り着きます。
そこには、額縁に収められた絵画のような、雄大な富士山が。
ついつい窓に近寄って富士山を見たくなりますが、少し下がってフローリングに映る“逆さ富士”も楽しんで。
水盤に面した開放感のある「カフェ&ミュージアムショップ」
水盤に面した開放的なアトリウムが「カフェ&ミュージアムショップ」になっています。
カフェには、オリジナルスイーツの「溶岩アイスパン」や、地元富士宮のお茶を使用した「富士山ソフト」など、富士山をモチーフにしたメニューも。
ミュージアムショップは、地元製菓店とのコラボスイーツや、ここでしか買えない富士山グッズもあるので、お土産探しに夢中になること間違いなしです。
「富士山世界遺産センター」は実は山梨にも
富士ビジターセンターがリニューアルして、2016年に誕生したのが「山梨県立富士山世界遺産センター」。
こちらも富士山の自然・歴史・文化を学べる施設で、山梨県が運営しています。
山梨県立富士山世界遺産センターの名物は、360度、全方位から見られる和紙で作られた巨大オブジェ「冨嶽三六〇」。時間の流れや季節の移り変わりによって、表情を変える富士山の姿をさまざまな色の照明で演出。
オブジェ内側には「胎内ビジョン」と呼ばれる3面スクリーンがあり、富士山の信仰や芸術、伝承をテーマにした映像も楽しめます。
山梨県立富士山世界遺産センターのもうひとつの名物が、“富士山カレー”。このカレーを目当てに訪れる観光客がいるほどです。
青い見た目に戸惑いますが、お味はほんのり甘みを感じるクリーミー系のカレー。カレーに散りばめられたベーコンは溶岩を、ピクルスは樹海をイメージして盛り付けられています。
静岡県富士山世界遺産センターとは、車で1時間ほどの距離。139号線、71号線ともに富士山が綺麗に見えるドライブルートなので、富士山を堪能するために両方のセンターに訪れてみるのもありです。
静岡県富士山世界遺産センター/静岡県<日本>
静岡県富士宮市宮町5-12
<行き方・アクセス>
電車:
JR身延線「富士宮駅」から徒歩8分。
JR新幹線「新富士」駅からバス「休暇村富士行き」または「富士山駅行き」で「静岡県富士山世界遺産センター」下車。約45分。
車:
新東名高速道路新富士ICから約10分。
東名高速道路富士ICから約15分。
<開館時間>
通常 9:00~17:00
7、8月 9:00 ~ 18:00
※最終入館は閉館の30分前。
<休館日>
毎月第3火曜日、施設点検日
12月27日~1月3日
<観覧料>
大人 300円
※詳しくは公式WEBにてご確認ください。
山梨県立富士山世界遺産センター/山梨県<日本>
山梨県南都留郡富士河口湖町船津6663-1
<行き方・アクセス>
電車:富士急行線「河口湖駅」から富士急行バス「富士山世界遺産センター」下車。
車:中央高速道河口湖ICから約2分。
<開館時間>
9:00~17:00
<入場料>
無料
※詳しくは公式WEBにてご確認ください。
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