東京都渋谷区、代々木上原から徒歩数分の場所にある、日本最大のモスク「東京ジャーミイ」。正式名称は「東京ジャーミイ・トルコ文化センター」です。アラビア語「ジャーミイ」は、毎週金曜日に集団礼拝を行うための大きなモスクのことを指します。
東京ジャーミイは1938年、ロシアのカザンから日本に避難してきたタタール人たちにより建設されました。その後老朽化により取り壊され、2000年に再建。シャンデリアやテーブルなどのインテリアはトルコから運ばれてきたもので、内外部もトルコの職人の手によって仕上げられました。2018年に文化センターが増設され、現在の姿に。
東京ジャーミイは宗教に関係なく、誰でも見学できます。毎日10時~18時まで開館していて、少人数での見学は予約不要(金曜日の一般見学は14時から)。昼と夕方に行われる礼拝の見学も可能で、イスラム教の文化を肌で感じることができる貴重な体験ができます。日本語ガイド付きツアーもあるので、より深く知りたい人はチェックしてみてください。
東京ジャーミイの一番の見どころは、礼拝堂の内部。光を浴びて美しく色づくステンドグラス、天井につるされた迫力のあるシャンデリア、一面に敷かれたトルコブルーの絨毯。そしてコーラン(根本聖典)の一説がカリグラフィーで描かれているドームの天井。どこを見ても美しく、日本であることを忘れてしまいそうな、壮大な空間が広がっています。
礼拝場の2階は女性のみ入ることができます。スカーフやストールを持参して、髪の毛を覆うことを忘れずに(貸出しあり)。また、露出の少ない服装で訪れるようにしましょう。2階からの眺めは美しい装飾をより近くで見ることができ、おすすめです。
礼拝堂の内部以外も、見どころはたくさん!切り取りたくなるスポットが点在しているので、見逃さないよう目を凝らして見学して◎個人の撮影は事前の許可不要ですが、来館している人や礼拝中の人を撮影するのはNG。迷惑にならないよう最善の注意を払いましょう。
東京ジャーミイはモスクの見学だけでなく、文化センターでトルコのお土産を買ったり、イスラム教の人が許可された食べ物を売っているハラールショップで買い物できたり、イスラムの基礎を学ぶ講座やアラビア語の書道教室などさまざまなイベントに参加できたりと、トルコとイスラム教を身近に感じられる場所。また2020年に東京ジャーミイ内にオープンしたカフェ「ユヌス エムレ カフェ」は、本格的なトルコ料理をいただくことができると大人気!気軽に海外へ行けなくなった今、異国を感じられる東京ジャーミイで旅気分を味わってみてはいかがでしょうか。
東京ジャーミイ・トルコ文化センター
<住所>
東京都渋谷区大山町1-19
<電話番号>
03-5790-0760
<開園時間>
10:00~18:00
<行き方・アクセス>
代々木上原駅から徒歩5分
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