建築も景色も美しい静岡の展望施設「日本平夢テラス」

富士山や駿河湾、三保松原など、静岡の絶景を求めて訪れたい「日本平夢テラス」。
まず目を魅かれるのがシンボル施設（展望施設）の美しさ。静岡産の木材を使うなど、“和”をイメージしたデザインの木造建築は、東京2020オリンピックのメイン会場だった新国立競技場の設計も手掛けた隈研吾（くまけんご）建築都市設計事務所の設計です。

奈良にある法隆寺の夢殿を模した八角形３階建ての展望施設は、全て無料で見学ができます。

外観だけでなく、内装も必見。木の枝のように伸びる階段は、角度によって違う表情を見せてくれるので、写真を撮る楽しみも尽きません。

展望施設の１階は展示エリアになっています。大きなグラフィックパネルやタッチパネルで、日本平の歴史や文化、周辺の観光情報を知ることも。
２階は、ラウンジ。富士山を望む特等席で、静岡生まれのお茶やスイーツを楽しんで。
３階へと向かう階段はテンションが上がること間違いなしです。

３階の展望フロアから間近で見ることができる、傘の骨組みのような複雑な天井の梁は、もはやアート。１階から吹き抜けを仰ぐように見た時、３階から間近に見た時で印象が変わります。

日本平の標高307mの丘陵地に建つ、日本平夢テラス。
３階には全方位ガラス張りの展望フロアがあり、そこから続く屋外には展望回廊が。360度の眺望を楽しむことができます。

日本平夢テラス内は、日～金曜日は９時～17時まで、土曜日は９時～21時まで。展望回廊は、24時間開放されています。
夜の夢テラスは、ライトアップされていて、昼間とは違ったロマンチックな雰囲気。デートはもちろんですが、眼下に広がる清水の夜景が絵になるので、夜景撮影のスポットとしても人気があります。
夜景撮影に欠かせない三脚の使用は、施設内や３階展望フロアに付属する展望デッキ部分は禁止。展望回廊での使用は大丈夫です。

展望回廊は、一周約200ｍの空中回廊。
ぐるっと一周すれば、富士山をはじめ、絶景を楽しめます。
見えている景色が何かは、方角ごとに案内板が設置されているので確認してみて。

SNSでよく見かける富士山の写真も、展望回廊から撮ることができます。

日本平夢テラスの展望回廊に取り囲まれるようにして建っている電波塔「日本平デジタルタワー」。
夢テラスが建設される前からあり、静岡の放送局がここから電波を発信しています。
観光目的の施設ではないので、登ることはできません。

景勝地である日本平の景観との調和に配慮されていて、夢テラスが法隆寺の夢殿だとしたら、こちらはまるで五重塔のような風格です。
空に向かって高くそびえる姿は被写体として人気で、実はカッコいい電波塔としてグッドデザイン賞などの賞を取ったことも。

日本平夢テラスは何を切り取っても絵になるスポットです。ぜひ、カメラを持ってお出かけを。

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