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優れた機能で、没入感あふれる撮影体験を叶える「Nikon Z6III」7つの魅力
Zシリーズの最新モデルとして発売されたフルサイズミラーレス「Z6III」は、Z8やZ9譲りのハイスペックが魅力。なかでも注目したいのは、個性的な画づくりを追求できる「フレキシブルカラーピクチャーコントロール」が搭載されていること。また、9種類の被写体検出や幅広い撮影シーンで活躍する高度なAF性能、スターライトビューなどのさまざまな最先端機能を、小型ボディにギュッと凝縮しているのが特徴です。世界初の撮像素子とミラーレス史上最も明るいEVFで、静止画撮影はもちろん、動画撮影でも今までにない新しい撮影体験が得られます。
Z6IIとほぼ同じサイズ感でありながら、性能が大幅にアップした、ミドルクラス最強の1台です。
AYUMI(トラベラー)
撮影機材:Z6III + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
ピクチャーコントロール:フレキシブルカラーピクチャーコントロール
「花火用のフレキシブルカラーピクチャーコントロールを作りました。写真や動画を撮るときに、自分の色味を使って撮ることができるので、イメージもしやすく、何より自分のテンションが上がります!いつもよりもさらに”かわいい!”と思いながら撮影できました。花火はどの色も綺麗なのですが、私は特に青色の花火が綺麗だと感じています。水面にまで反射した青色の花火を、自分らしい美しい色で撮ることができました」。
【Z6IIIの魅力①】“色味や質感”を自由に調整して撮影できるフレキシブルカラーピクチャーコントロール
Nikonの無料編集ソフトNX Studio(Ver. 1.7.0)を使って自分だけのカラーレシピを作り、作ったカラーレシピをNikonのカメラに取り込んで、自分のオリジナルの色味で写真や動画を撮ることができる新しい機能。フィルム写真のようにしたい、映画のようにしたい、などイメージに合わせてコントラストや彩度・色相などを細かく調整できるのが特徴。撮影前に細かいニュアンスまで設定できるので、撮影後に編集する手間がかからず、撮って出しから理想の色味が叶います。
SAORI(トラベルクリエイター)
撮影機材:Z6III + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
ピクチャーコントロール:フレキシブルカラーピクチャーコントロール
「撮影するときにファインダーを覗くと、もう自分好みの世界観が広がっていて、かわいい〜とテンションが高まります。いつもだったらスルーしてしまうちょっとした風景も、お気に入りのフレキシブルカラーピクチャーコントロールを通すとまた違って見えて、写真欲が湧きました。この写真はお散歩にでかけて撮った一枚です。SnapBridgeを繋げて確認している何気ない瞬間も、フレキシブルカラーピクチャーコントロールを使って好みのカラーに通すと“なんか良い!”と思えます」。
pisaki(おでかけフォトグラファー)
撮影機材:Z6III + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
ピクチャーコントロール:フレキシブルカラーピクチャーコントロール
「フレキシブルカラーピクチャーコントロールを作っていくうちに自分の好きな色味を改めて知ることができました。私のいちばんのこだわりは空の色。夏らしいもくもくっとした空と雲を表現できました。フレキシブルカラーピクチャーコントロールでの撮影は自分の好きな色の世界が、ファインダーの中に広がるので、撮っているだけで嬉しくなります」。
yuco(トラベルブロガー)
撮影機材:Z6III + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
ピクチャーコントロール:フレキシブルカラーピクチャーコントロール
「夏のワンシーンをシネマライクな色合いの動画にしました。フレキシブルカラーピクチャーコントロールを使った動画を撮影したかったので、ProRes 422 HQ 10bitで撮影。三脚を使用して6Kで撮影し、編集時にトリミングをしました。撮影する場所に合わせて、コントラストを少し強めて輪郭もくっきりさせたフレキシブルカラーピクチャーコントロールを事前に作成し、夏の強い日差しの中にいる自分の姿を立体感のある映像に仕上げました。音にもこだわり、ヘッドフォンをはずし目を開けたときに夏の音がたくさん入って目覚めた!雰囲気になるように仕上げています。うるさいくらいの蝉の鳴き声をアクセントにして夏を演出しました」。
Lily(リゾートトラベラー)
撮影機材:Z6III + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
ピクチャーコントロール:フレキシブルカラーピクチャーコントロール
「自分好みのピクチャーコントロールを一から作っていく工程が楽しかったです。“あれかな、こうかな〜?”と作っていくうちに、どんどんのめり込んでしまって、気がついたら3時間くらい夢中になっていました。色によってこんなにも表現の幅が広がるんだと驚きながら、自分の好きな色を深掘りすることができました。撮影の段階から自分好みの色で撮影できるので、撮りたいイメージが直感的に掴め、レタッチの際も少し調整するだけで写真が出来上がるので、手軽にそしてスピーディーに撮影したいときに大活躍しそうです。この作品はsummer waveと名付けたフレキシブルカラーピクチャーコントロールを使って、水のきらめきを玉ボケに、キラキラした写真に仕上げました。一度好きなテイストでフレキシブルカラーピクチャーコントロールを設定すれば、同じテーマで表現しやすいので、撮影場所が変わっても雰囲気をそのまま引き継げるのが嬉しいです」。
【Z6IIIの魅力②】被写体検出も可能な、幅広い撮影シーンで活躍する高度なAF性能
Z9と同様の高度なAF性能を引き継いだZ6IIIは、EXPEED 7のおかげでZ6IIよりも約20%速いAF速度を実現(NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRを使用して焦点距離24mmで撮影する場合)。さらに逆光や低光量下でも、抜群のAF性能を発揮するので、被写体が暗くなりがちなシーンでの撮影も安心です。また、Z8やZ9の高度な被写体検出技術も採用されていて、9種類の被写体を検出、追尾が可能です。
SAORI
撮影機材:Z6III + NIKKOR Z 24-70mm f2.8 S
ピクチャーコントロール:フレキシブルカラーピクチャーコントロール
「圧倒的に画質が綺麗で、動画を撮るのが楽しいなと思いました。また、AFの性能がいつも使っているZ機より格段に良く、被写体をしっかり押さえてくれるので、動画撮影がとてもスムーズで助かりました。動画のテーマは“Lazy Sunday”。怠けた休日というイメージで、フレキシブルカラーピクチャーコントロールを使用してリラックスした雰囲気で撮影しました。フレキシブルカラーピクチャーコントロールでの画づくりは簡単で、撮った動画をサクッと繋げるだけで良い感じに仕上がるので、気を張らずに日常的に動画撮影を楽しめると感じました」。
伊佐知美(フォトグラファー)
撮影機材:Z6III + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S、NIKKOR Z 85mm f/1.8 S
ピクチャーコントロール:フレキシブルカラーピクチャーコントロール
「テーマは“Summer Memories”、この夏の思い出です。花火や旅先のほか、日常や家のシーン、道端の季節の花など、Z6IIIを持ってから出会った夏の思い出を詰めました。被写体検出の精度が高く、飛行機、猫、子どもなど動きのある被写体が撮りやすくて驚きました。初めて真面目に4K動画を撮って編集しましたが、仕上がりの動画はしっとりしていて、撮影当日の温度や湿度までをも思い出せるような臨場感があって綺麗! データの取り扱いも想像していたよりも簡単だし、撮って出しですでに好きな色味になってくれているので、動画編集の時間が圧倒的に早くなって、とても便利でした。フレキシブルカラーピクチャーコントロールを使えば日常の動画撮影の時間がもっと増えそうだなと思いました」。
【Z6IIIの魅力③】ミラーレスカメラ史上最高、明るく見やすいファインダー
4000cd/m2対応、DCI-P3相当の広い色域をカバーするEVFで、ミラーレスカメラ史上最高の、Z9をもしのぐ4000cd/m2の明るさを実現。たとえば、真夏のビーチリゾートや晴れた雪原などの明るい場所でも、ファインダー像が黒つぶれしにくいのが特徴です。また、約576万ドットの高解像度と、Nikonの優れたファインダー光学設計で、歪みや色収差も最小限に抑えられているので、画面の隅々まで細かく鮮明に見ることができます。再生時だけでなくライブビューでも被写体をシャープに確認できるので、より快適で楽しい撮影体験が得られます。
uka(トラベルフォトグラファー/ライター)
撮影機材:Z6III + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
ピクチャーコントロール:フレキシブルカラーピクチャーコントロール
「普段はZ30を愛用しているので、灼熱の太陽が照る日中でもモニターの明るさを最大にしていたのですが、Z6IIIは明るい場所でもファインダーを覗くと撮影したい構図をしっかり確認できて、とても感動しました。フレキシブルカラーピクチャーコントロールは簡単にお気に入りの色を作ることができるので、シーンに合わせて何種類か作っておくと便利そうだなと思いました。今回は、ひまわり畑に合わせたオレンジ色のワンピースとともに、ビタミンカラーでフレッシュな印象になるようなフレキシブルカラーピクチャーコントロールを作成。夏らしい景色に明るい色合いで元気が湧く、お気に入りの一枚です。イメージにかなり近い色で撮れるので、編集にかかる時間が格段に減るのも嬉しかったです」。
ももみ(フォトライター)
撮影機材:Z6III + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
ピクチャーコントロール:フレキシブルカラーピクチャーコントロール
「海沿い散歩のシーンで、テーマは“レトロな夏”です。フレキシブルカラーピクチャーコントロールを使用し 夏の瑞々しさとちょっとノスタルジックな雰囲気が感じられる写真になったのがお気に入りです。夕暮れの空の模様が独特で、Z6IIIで撮ったらどうなるんだろうと思って撮影しました。撮影時には被写体の位置によって手ブレ補正のAFポイント連動を活用しました。フレキシブルカラーピクチャーコントロールは、色としっかり向き合える機能なので今までよりもカラー編集に興味が湧き、もっと勉強していろんなシーンの表現方法を学びたいなと感じました!撮った瞬間から自分好みの色になっているので、動画撮影中も編集後のイメージが湧きやすくなりました」。
【Z6IIIの魅力④】タッチパネル対応のバリアングル式画像モニターを採用
約210万ドットのバリアングル式3.2型液晶モニターが採用されているため、無理なくさまざまなアングルやポジションでの撮影が可能なのも、表現を広げてくれる重要なポイントです。セルフィーも楽に撮れるので、動画撮影時の使いやすさも格段にUp!
搭載されている水準器を使用すると、水平が取りやすくなります。
福島未貴(ライター・フォトグラファー)
撮影機材:Z6III + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
ピクチャーコントロール:フレキシブルカラーピクチャーコントロール
「愛猫の“なずな”用に作ったフレキシブルカラーピクチャーコントロール nazuna01を使って撮影。毛色の深さを出しつつ、柔らかさやフィルムっぽいノスタルジックな雰囲気を意識して色を作っています。日向ぼっこをしようと窓辺に上がったところに声をかけたら、こちらを振り返ってキョトン顔。あまりの可愛さに何度もシャッターを切ってしまい、その中でも一番のお気に入りがこの写真です。より可愛らしい雰囲気が際立つよう、お部屋に飾っていたお花を前ボケとして大きめに入れてみました。旅行に出かけた際には地域ごとのイメージでフレキシブルカラーピクチャーコントロールを作ってみるのも楽しそうです」。
【Z6IIIの魅力⑤】星空写真の構図合わせがしやすくなるスターライトビュー
スターライトビューを[ON]に設定すると、暗い場所で撮影する場合でも撮影画面が明るく、見やすくなるのがポイント。星だけの明るさでも構図を合わせやすく、天の川などの撮影にも挑戦できます。今まで星空がうまく撮れなかった人にも、おすすめの機能です。
AYANCE(トラベルフォトグラファー)
撮影機材:Z6III + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
ピクチャーコントロール:フレキシブルカラーピクチャーコントロール
「真っ暗闇での撮影で便利だったのがスターライトビュー。モニター上で天の川がすぐに見つけられました!また、バリアングル式画像モニターのおかげで低い位置から三脚を使った縦構図の撮影も簡単にできました。フレキシブルカラーピクチャーコントロールからのインスピレーションで、旅の仕方や写真の撮り方が変わりそう。“こんなカラーの旅をしよう”などのテーマで撮影旅に出かけるのも楽しそうだなと思いました」。
【Z6IIIの魅力⑥】データ管理がラクになるダブルスロットを搭載
静止画も動画も撮りたいけど、容量が心配…なんてときにも安心な、ダブルスロットを搭載。静止画撮影メニューのスロットの選択から、SDカードを静止画に、CFexpressを動画に設定すれば、それぞれのカードに静止画と動画が別々に記録されるので、データの管理もラクチン。万が一どちらかのメディアがフルになった場合は、自動で切り替わるのも便利です。
AOI
撮影機材:Z6III + NIKKOR Z 24-70mm f2.8 S
「テーマは“高知で過ごす夏の心が動いたひととき”。H.265 10bitで撮影すると圧倒的に写りの綺麗さが違うので、そのまま撮って出しの素材で、描写力の綺麗さを実感。今まで何度も新しいNikonのZシリーズカメラを使ってきていますが、まだこの先があったのかと毎度驚かされます。鮮明で高画質なおかげでどこを切り取っても素敵な写真や動画になるので、ますます撮るのが楽しくなりました」。
RIE(トラベルクリエイター)
撮影機材:Z6III + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
ピクチャーコントロール:フレキシブルカラーピクチャーコントロール
「細かい花が連なって1つの花になっている繊細さも綺麗に写し出せているのがお気に入りです。フレキシブルカラーピクチャーコントロールは、“フレキシブル”という名前が本当にぴったり。撮って出しでも自分好みのカラーに仕上がるので、柔軟に撮影を楽しむことができました。今日の旅はコレ!というように、その日の気分や天候に合わせてカラーテーマを決めて、撮って出しのデータを随時SNSにアップするような、臨場感のある旅も面白そうです」。
【Z6IIIの魅力⑦】最小限の装備でも美しい映像づくりが叶う、RAW動画のカメラ内収録
部分積層型CMOSセンサーと画像処理エンジン EXPEED 7により、12bitのProRes RAW HQとN-RAWのカメラ内収録が可能に。外部レコーダー不要のコンパクトなカメラシステムで、グレーディングの自由度が高い映像の撮影が楽しめます。
AYANCE
撮影機材:Z6III + NIKKOR Z 24-70mm f2.8 S、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S、NIKKOR Z 20mm f/1.8 S
「初めて動画のRAW撮影にチャレンジしました。イメージは“絵のような夏”。RAWデータは容量が大きいので無駄な撮影をしないように旅先でも、撮りたいもの・撮るものをしっかりイメージしながら撮影しました。RAWで撮影したことで、色がすごく綺麗に編集できてびっくり!軽くLUTを当てるだけでも元の色を壊すことなく雰囲気が出るので、色編集が上手になったのではと錯覚するほど。こういう画を今後も残していきたいな、と思いました」。
AYUMI
撮影機材:Z6III + NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S、NIKKOR Z 20mm f/1.8 S
「テーマは“花火”。今までも花火の写真はたくさん撮ってきたのですが、動画はいつもスマホで撮っていました。Z6IIIは色で表現できるカメラなので、思い切ってZ6IIIでのRAW動画撮影にチャレンジ!白飛びした花火の色や線が戻ってきたことに衝撃を受けました!写真で白飛びをすると色が戻ってこないことが多いですが、動画ではさらに戻ってきません。RAWデータは容量がかなり大きくなりますが、ここぞ!というときは動画もRAWで撮ろうと思いました。花火が咲いて、最後の散っている玉の部分まで、繊細に美しく撮れていると感じました。また、 2つ目と3つ目の花火は、実は約2倍トリミング(拡大)しています。暗い場所で撮影しているにもかかわらず、それでも綺麗に撮れていることに驚きました。色調整の幅が広く、編集の時間も楽しかったです」。
実践!「フレキシブルカラーピクチャーコントロール」で自分だけの色を作ってみよう
フレキシブルカラーピクチャーコントロールとは?
今までのZシリーズにも搭載されていた「ピクチャーコントロール」の中に、Z6IIIは「フレキシブルカラー」というメニューが登場。より⾃由度の⾼い多彩な調整が可能になる機能です。パソコン専用の無償のソフトウェアNX Studio(Ver. 1.7.0)を使って自分好みの画づくりをし、カスタムピクチャーコントロールとして保存してカメラに読み込むことで、自分の色を登録しておくことができます。瞬時にオリジナルの雰囲気を持つ写真や動画撮影ができるようになる、色にこだわりたい多くの人にとって待望のメニューです。
伊佐知美
撮影機材:Z6III + NIKKOR Z 85mm f/1.8 S
ピクチャーコントロール:フレキシブルカラーピクチャーコントロール
「光の加減や天気、シーンや被写体などによって複数のフレキシブルカラーピクチャーコントロールを作り使い分けました。その時々でしっくりくるフレキシブルカラーピクチャーコントロールを瞬時に選んで、好きな色で撮影できるのがとても便利でした。私が特に感動したのは家の中や、近所の散歩など日常の撮影。普段は編集後に目指していた色味が、ファインダーやディスプレイを覗いた時点でほぼ表現されるので、なんだか家の中や近所が特別なシーンに見えて、もっと撮りたくなりました。もともと家の中の日常風景の撮影は少し苦手意識がありました。でも、それはファインダーを覗いたときの色が、あまり好きになれていなかったからなのかも、と気がつきました。家の中での撮影がこんなに楽しかったのは、大袈裟ではなく初めて。普段の景色が、残したい/世界をこう見たいという願望通りに表現されるフレキシブルカラーピクチャーコントロール、手放したくないですね(笑)」。
AOI
撮影機材:Z6III + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
ピクチャーコントロール:フレキシブルカラーピクチャーコントロール
「カメラで撮った写真を、自分好みに色を加えてアート作品としても楽しむことを普段からしていますが、フレキシブルカラーピクチャーコントロールは、そんな私のカメラの使い方の楽しみをより深めてくれるものだと感じています。撮影時からモニター上で確認できるので、いつも見ている風景を新しい色に染めていくのが楽しいです。この作品のタイトルは“キラキラと透き通る夏の光を捉えて”。光のやわらかさや透明感を表現できるフレキシブルカラーピクチャーコントロール「UMI MIDORI」を作成し、高知にある祖父母の家の昭和レトロな窓を撮影しました」。
yuco
撮影機材:Z6III + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
ピクチャーコントロール:フレキシブルカラーピクチャーコントロール
「自分の好きな色をベースにフレキシブルカラーピクチャーコントロールのレシピを作り、更にシーンや場面に合わせて細かく色々作成しました。時間があっという間に経ってしまうほど没頭できる楽しい作業でした。自分の作成したフレキシブルカラーピクチャーコントロールで撮影した写真や動画をインスタグラムに載せたところ“可愛い!”と反応があったのが嬉しかったです。こだわりながらも気軽に写真や動画の色味を楽しめるなと感じました。この写真は岩山の雰囲気に合わせて作成したフレキシブルカラーピクチャーコントロールを使って撮影。水場や苔のしっとりとした雰囲気を伝えたかったので、シャドーにブルー、ハイライトにグリーンを乗せて仕上げました。上から流れる滝が、強さはあるけど柔らかく写るように、シャッタースピードを高速にしすぎず撮影しました」。
上田晃司さんが教えてくれる!「フレキシブルカラーピクチャーコントロール」の作成方法
【STEP1】RAWデータ画像をNX Studio(Ver. 1.7.0)に取り込み、ベースとなる色味の画像を作る
まずは、パソコン専用の無償のソフトウェアNX Studio(Ver. 1.7.0)にRAWデータを取り込み、情報タブの「基本的な調整」の「ピクチャーコントロール」から「フレキシブルカラー」を選択。そのデータ撮影時に設定されていたピクチャーコントロールの色味がリセットされ、フレキシブルカラーのベースの色味の画像になります。
【STEP2】自分の作りたい色を明文化し、カラーブレンダーで色味を調整
①の8色のパレットから、調整したい色を選び、②のスライダーで色相、彩度、明度を調整します。調整を加えた色には、右上に黄色のマークが表示されます。
【Tips】
色味の変化がわかりづらい場合は、一度大きくスライダー動かして、方向性を確認するのがおすすめ。各色をどんな方向性にするのかのベースを作る過程なので、自分がどういう色味にしたいかを明確に言語化しながら調整すると、混乱を避けられます。
【STEP3】カラーグレーディングでハイライト部、中間調部、シャドー部に適用する色を設定
プルダウンから項目を選び、写真や動画内のハイライト部、中間調部、シャドー部、それぞれに適用したい色を設定します。
⾊相、彩度で色味を調整したり、明度で明るさを調整したり。スライダーの調整だけでなく、カラーホイールを使用して、直感的に色を選ぶことも可能です。
<ブレンドとは?>
ハイライト、中間調、シャドー、それぞれの領域で調整した色の設定の重なり具合をコントロールできます。ブレンドの値を大きくすると、各領域で設定した色が混ざり合い、値を小さくすると、各領域で設定した色は他の領域の色の影響を受けにくくなります。
※ブレンドの値はハイライト、中間調、シャドー、3方向の共通値です。たとえばハイライトで値を調整すると、他でも同じ値になります。
<バランスとは?>
ハイライトとシャドーのバランスを調整できます。+側にするとハイライトの認識範囲が広くなり、-側にするとシャドーの認識範囲が広くなります。
※バランスの値はハイライト、中間調、シャドー、3方向の共通値です。たとえばハイライトで値を調整すると、他でも同じ値になります。
【STEP4】最後に詳細調整を行い、自分だけのフレキシブルカラーピクチャーコントロールが完成!
「詳細調整」でコントラストやハイライト、シャドーなどを自分好みにアレンジして最終チェック。
元画像からどれくらい変わったかを確認したい場合は、「調整結果比較」を選択すると、2画面になり、Before Afterの画像を並べて確認することができます。
【Tips】
各項目はスライダーでそれぞれ調整できますが、②にチェックを入れて「カスタムトーンカーブを使用」にすることで、③~⑧をスライダーではなく、トーンカーブだけで調整することも可能。さらに、オリジナルでカスタムしたトーンカーブをカメラに登録することができるので便利です。
【STEP5】カメラに取り込めば撮って出しも簡単に!
自分好みの色に調整した画像が完成したら、カスタムピクチャーコントロールから「書き出す」を選択し、名前を付ければオリジナルのフレキシブルカラーピクチャーコントロールの出来上がり。続いて「カードに書き出す」を選ぶと、オリジナルのフレキシブルカラーピクチャーコントロールをメモリーカードに書き出せます。
メモリーカードをZ6IIIに入れ、メニューからカスタムピクチャーコントロール→メモリーカードを使用→カメラに登録を選択し、カメラへの取り込みが完了。
これで、自分だけのフレキシブルカラーピクチャーコントロールでの撮影ができるようになります。
【STEP6】フレキシブルカラーピクチャーコントロールを使って撮影してみよう
オリジナルで作ったフレキシブルカラーピクチャーコントロールは、カメラ内に9種類まで取り込めます。複数のバリエーションを作りフレキシブルカラーピクチャーコントロールに登録しておくと、天候や明るさなどのシチュエーションに合わせて選択できるので便利です。
上田晃司 プロフィール
上田晃司
米国留学し、写真と映像を学び、CMやドキュメンタリーを撮影。写真家・塙真一氏のアシスタントを経て、ライフワークとしてドラマチックなストリートフォトグラフィーを撮影。講演や執筆活動に加え、YouTubeで写真、旅、カメラについて情報発信。ニッコールクラブ アドバイザー、ニコンカレッジ講師。
写真や動画の色味を変えて、クリエイティブな画づくりを楽しめるZ6III
Z8、Z9譲りの高機能高性能に加え、写真や動画の“色味や質感”を、自由に調整して撮影できるフレキシブルカラーピクチャーコントロール機能を搭載した、Z6IIIは、想像を超えた表現を可能にします。
思い描いたカラーで撮れる「フレキシブルカラーピクチャーコントロール」スペシャルコンテンツ
独自の画づくりで人気のクリエイターが作成したオリジナルのピクチャーコントロールと、作品をご覧いただけます。
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