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七菜乃 写真展「pre-verbal」が東京 神保町で開催。プリヴァーバル、言葉になる前の感覚、名前をつける前にそこにあったもの

写真家七菜乃 写真展「pre-verbal」が、東京 神保町の神保町画廊にて、2026年10月2日(金)~18日(日)に開催されます。長く裸を主な題材に撮影してきた同氏が、この春旅したジョージア、ポルトガル、スペインで撮影した新作を展示。言葉が十分に通じない場所で、翻訳された言葉よりも、その前後にある沈黙や表情、距離、空気のほうが強く残ったそう。人物、街、部屋、花、動物、風景を同じまなざしで捉え、「言葉になる前の感覚」を写し出します。

Data

  • 開催期間:2026.10.2 ~ 2026.10.18
目次

プロフィール

七菜乃

写真家 山梨県出身。東京と山中湖を拠点に活動。2015年より写真作品の発表を始め、セルフポートレートを含む人物写真やヌード作品を中心に制作してきた。近年は国内外を旅しながら、人物、動物、植物、街、風景へと撮影対象を広げている。

言葉は必要です。誰かに伝えたり、考えたり、人とつながったりするために、私も言葉を使っています。

でも、言葉にした瞬間、その言葉だけが答えのようになってしまうことがあります。私は、そこにとらわれたくありません。

人も、身体も、写真も、一つの言葉や意味に決めなくていい。もっと自由でいいと思っています。

今回の展示では、旅の中で出会った人、街、部屋、花、動物、風景を分けずに撮りました。言葉や意味を探す前に、作品を見たときに生まれた感覚を、そのまま受け取ってもらえたら嬉しいです。

ステートメントと展示作品の一部をご紹介

私はこれまで長く、裸を主な題材として写真を撮ってきた。

裸に貼りついた固定観念を、写真によって少しずつほどいていきたいと考えているからだ。

この春、私はジョージアに滞在し、その途中でポルトガルとスペインにも足を延ばした。

現地の言葉も英語も話せない私は、会話の多くを翻訳機やAIに頼っていた。言葉は何度も変換され、意味が揺れ、その正しさを確かめられないこともあった。

それでも、何も伝わらないわけではなかった。

翻訳された言葉よりも、その前後にある沈黙や表情、距離、空気のほうが、私の中に強く残っている。

人は何かを感じ、そのあとで言葉にする。けれど、言葉になった瞬間、それは少しだけ別のものになる。

写真もまた、言葉になる前に感じたものを残すための行為なのだと思う。

今回の旅では、裸だけでなく、街、窓、部屋、花、動物、景色、何気ない時間にもカメラを向けた。

そのことで、私の見方は何も変わらないのだと気づいた。

服を着ていても、裸でも。
そこに人がいても、いなくても。

私が見ているのは、その場にある光や空気、その中にある佇まいなのだと思う。

私にとって裸は、特別なものではない。本当はほかの服を着ていてもいい。

ただ、服には性別、年齢、役割、時代、職業など、多くの意味がつきやすい。

私は、そうした意味がつく前の姿を見たい。

裸というだけで、作品が別の意味で受け取られることがある。展示の告知ができず、SNSに載せることも許されないことがある。

けれど、裸はただの裸でいい。
身体は、ただの身体でいい。

身体、性別、年齢、国籍、役割。そうしたものに貼りついた固定観念を、私は写真の中で少しずつほどいていきたい。

私が撮りたいのは、裸そのものではない。

光の中にいる人。
言葉になる前の感覚。
名前をつける前に、そこにあったもの。

言葉が通じても、通じなくても、感じ取れるものはある。

この旅では、言葉が十分に届かない場所にいたからこそ、言葉になる前にあるものを、少しだけ確かめられた気がしている。

── 七菜乃

七菜乃 写真展「pre-verbal」情報

開催日時

2026年10月2日(金)〜10月18日(日) 13:00~19:00
休廊日:月曜、火曜

入場料

無料

会場

神保町画廊

  • 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-41-7安野ビル1階 
  • Google Map

行き方・アクセス

<電車>
東京メトロ半蔵門線、都営地下鉄新宿線「神保町駅」から徒歩で4分

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