海と陽の光がもたらす美しいリフレクション
ウユニ塩湖のようなリフレクションを撮影できる条件は?
美しいリフレクションを撮影する条件は、天気が良く、水面に波が立たない風のない日。引き潮で潮位が150~140cm程度になると、平らな岩礁に薄く潮だまりができ、その水面が鏡のように反射します。
潮見表や条件が揃う可能性がある日などの詳細は、田辺観光協会の公式WEBにて確認できます。
波のうねりがあると多少時間帯が変動することもありますが、おすすめの時間帯は夕方~日没後です。
岩礁は滑りやすくなっているところもあるので、マリンシューズや滑りにくい靴を履いていくなどの対策を。
天神崎は、水平線に沈む美しい夕陽も美しいスポット。和歌山県観光連盟による「和歌山県の朝日・夕陽100選」に選ばれています。
リフレクション撮影の条件が全てそろってない日でも、幻想的で美しい写真を収めることができるので、諦めずに訪れるのがおすすめです。また、同じ場所であっても、撮る角度や光の射しこむ角度によって雰囲気が変わるので、楽しみながら撮影できます。
南紀白浜の対岸に位置する景勝の地としても
約21haもの平らに続く岩礁
1974年(昭和49年)、天神崎の森の一部に別荘地として開発する計画が持ち上がったことに端を発して、ナショナルトラスト運動が起こり、全国的にその名を知られるようになりました。
ナショナルトラストとは、寄付金などをもとに住民自らの手で買い取って、貴重な自然や歴史的に価値のある建物などを保全していこうとする活動のこと。
1982年(昭和57年)には朝日新聞社と森林文化協会が選定した「未来に残したい 日本の自然100選」にも選ばれています。
天神崎は、約21haもの平らに続く岩礁になっています。潮が満ちているときは海に沈んでいる部分も、潮が引いてくると岩場を歩くことができます。
天神崎を含む田辺湾周辺は豊かな生態系を有し、釣りや磯遊びができるスポットとしても人気です。
天神崎中心部にある丸山灯台
天神崎には海岸部分にシンボル的な存在の丸山があります。満潮時には島に、干潮時に天神崎と陸続きになります。
木が繁り、こんもりと盛り上がった小さな山の上にポツンと佇む灯台は現在は使われていませんが、釣り場への目印として活躍しています。
夕暮れ時に撮影するとエモーショナルな一枚に。
天神崎から歩いて行けるフォトスポット
元嶋神社の海上鳥居
天神崎から防波堤でつながっているので、元嶋神社がある元島へは歩いて渡れます。
元嶋神社は、弁財天をまつっている神社。もともと田所島(たどころじま)にありましたが、度重なる台風の影響で1926年(大正15年)に遷座されました。海中には大鳥居も建っていて、人気のフォトスポットになっています。
島の周囲には平らな岩礁が広がっているので、潮の満ち引きで表情を変えます。
幻想的な海と夕陽の鳥居との共演は、ぜひともカメラに収めたい光景です。
天神崎/和歌山<日本>
天神崎 基本データ
<住所>和歌山県田辺市天神崎
<TEL>0739-26-9929 (田辺観光協会)
<駐車場>無料
天神崎元島第一駐車場:田辺市目良19-19
丸山公衆トイレ横広場未舗装:田辺市天神崎49-19
※天神崎周辺道路は、道幅が狭く、歩いて散策されている方も多いため、ご注意ください
行き方・アクセス
<車>阪和自動車道・紀勢自動車道「南紀田辺IC」から約20分
<電車&バス>JR西日本「紀伊田辺駅」から龍神バス(みなべ線)「明洋前」下車、徒歩で約15分
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