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宙ぶらりんな気持ちが残るだけ/夏南の法則Vol.89

大屋夏南<連載コラム>第1・第3月曜日更新
モデルの大屋夏南が
ありのままに自由でいるための
カナ的イズムを書き綴る♡

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宙ぶらりんな気持ちが残るだけ/夏南の法則Vol.89

オーストラリアに来て約1ヶ月が経ちました。

前回のエピソードで書いたように、みんながスタートダッシュするタイミングで立ち止まってみて約1ヶ月。いろいろなことが変わりました。

まずは環境。18歳で上京してからずっと東京のど真ん中に住み続けて、気づけば人生の半分を大都会で生きてきた私が、鳥の鳴き声で目を覚まし、窓の外に緑が生い茂る家で暮らすことになりました。

大きな天窓から太陽の光がさんさんと降り注ぎ、心地の良い風が通り抜けるこの家は、海から歩いて10分。働き始めてから初めての長期休暇を過ごすのに、これ以上の場所はありません。

大人になるにつれて自分が長い時間を過ごし、暮らしの軸となる住まいをより大事にするようになってはいたけれど、それを囲む環境に関しては利便性を優先した結果、自分の理想とは違ったものでした。

でも今回それに限りなく近い場所で暮らしてみて、毎日目にする景色や今いる空間がこんなにも自分の考え方や感じ方に影響を及ぼすんだとを知って、改めて自分が何を必要としているか考えるようになりました。

どの国のどんな街で、どんな家にどんな気分で住みたいか?その昔に自分で作った外枠を1回外してみて、自由にイメージするのはとてもワクワクする作業でした。

そして、自分のアンテナに引っかかるものが変わりました。気になることや共感できるものごとが、オーストラリアに来たばかりの頃と今では大きく違うものになりました。

東京にいるときは自分の生活スタイル(住む街や仕事など)が持つスピード感や緊張感などで多少の興奮状態ないし、戦闘モードであることと、様々な人間関係や膨大な情報(こっちではSNSもほとんど見なくなった)による影響を多かれ少なかれ受け続けていることで、自分と自分以外の考えがごっちゃになって混乱することが多かった。

だから、求められていることや期待されていることが自分のやりたいことなんだと思ってしまったり、”自分の”ではなく”いわゆる”幸せの形を追いかけて、何かが違うと感じたりしていました。

オーストラリアに来てからは外側でしている音のボリュームを少し下げて、自分の内側でどんな音がしているか耳をすませるように、日課にしているジャーナリングで自分の気持ちを書き出してみると、実はこんな風に思ってたんだということが少しずつ出てきました。

リラックスしたフラットな状態だと、求めているものがいつもと全然違うということには自分でも動揺したけど、それもちゃんと知ることができて良かったです。

こっちに来てしばらく経ちバケーション気分も抜けてきた頃、自分の判断が本当に正しかったのか不安になることが何度かありました。長すぎたかな?自分勝手だったかな?今じゃなかったかな?

でも、こうやってしっかりと立ち止まってみないと気づけなかったことにたくさん気づけたことで、これで良かったんだと思えました。

やってみないとわからないことってたくさんある。それで失敗しても、成功しても、学ぶことがたくさんある。諦めがつくにせよ、道が切り開けるにせよ、前に進んでいける。

でもやらなかったら「〇〇だったかもしれない」という宙ぶらりんな気持ちが残るだけ。

今年はもっと自分を信じてあげる年にしたいな。

素敵な2週間でありますように♡

大屋夏南

1987年生まれのブラジル出身。17歳でモデルデビュー、数々の人気雑誌やファッションイベントに出演。
また、私服、美容情報など彼女のライフスタイルがいち早くチェックできるインスタグラム、YouTubeなどのソーシャルメディアはもちろん、最新著作となる旅エッセイガイド『Down to Earth』を出版するなど幅広く活躍中。

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