言葉を紡ぐこと/夏南の法則Vol.100
このエピソードで「夏南の法則」100回目になります。
2019年の4月に最初のエピソードを公開してから3年間と少し、この場所で色々なことを書いてきました。
モデルという仕事を軸にしながら今は色々なことをやらせて頂いていますが、”書く”という表現方法は私の中で特別なものです。
自分の思っていることや感じていることを「言葉」という決まった形に落とし込む作業は、自分と深く向き合う行為でもあります。まだ自分の中で輪郭を掴みきれていない感覚やこれまで名前をつけてこなかった気持ちなど1つ1つ掘り下げて理解するところから始まって、その細かいニュアンスやエネルギーまでも伝わるようにピッタリなものを選ぶ。
思っているように言葉が見つからない時や自分の考えていることがこんがらがってわからなくなってくる時もあるけど、辛抱強く書いて消してを繰り返しているうちに整理されていき、これだ!というものが見つかると、頭の中で渦巻いていた感覚や気持ちに意味や居場所を与えてあげられたような気がして心が軽くなります。
正直、自分のセンシティブなところや考えすぎてしまうところをめんどくさく思ったりコンプレックスに感じたりしてしまう時があります。だけどこの節目に振り返ってみると、色々な感情が内側で渦巻いている私だからこそ書けたこともあるんじゃないかなと思いました。
この連載は私にとって学びの場であり、癒しの場であり、そして今までとは違う形、より深い形でみんなと繋がれる大切な場所です。
これまでたくさんの反響をもらって、私の書いたことがほんの少しでも誰かの気持ちに寄り添えたり、役に立ったりすることができているようでとっても嬉しいです。
いつもみんなの言葉にパワーをもらっています。ありがとう。
これからも、この場所で自分らしく言葉を紡いでいきます。
みんなにたくさんの愛を届けられるように♡


大屋夏南
1987年生まれのブラジル出身。17歳でモデルデビュー、数々の人気雑誌やファッションイベントに出演。
また、私服、美容情報など彼女のライフスタイルがいち早くチェックできるインスタグラム、YouTubeなどのソーシャルメディアはもちろん、最新著作となる旅エッセイガイド『Down to Earth』を出版するなど幅広く活躍中。