しなやかさと勇気/夏南の法則Vol.62

大屋夏南<連載コラム>第2・第4月曜日更新
モデルの大屋夏南が
ありのままに自由でいるための
カナ的イズムを書き綴る♡

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しなやかさと勇気/夏南の法則Vol.62

誕生日の少し前に髪を切りました。

例年のパターンからいうと、どうやら私は誕生日前に髪を切るのが好きらしいです。誕生日は昔から自分の中で大きな節目と捉えていて、新しい年齢を迎えるにあたってその1年をどう過ごしたいか、しっかりと時間を設けて考えるようにしています。その歳のテーマを決めたり、何か大きなことを決意したり、自分のエンジンをかけ直すようなタイミング。

年始は「今年も良い年になりますように」くらいのラフな感じにしか考えてないけど、誕生日に関してはビッグイベントとして、整った状態で迎えたいと思っているからか、それに合わせて髪を切るんだと思います。

そして私にはもう1つ誕生日にやっていることがあります。それはバースデイトリップ。日常から離れて自分の感覚を揺り動かしてあげることで、大事なことを再確認したり、新たな視点を手に入れたりするために、1週間ほど海外に旅に出ます。

今年は海外には行けませんでした。今までのように旅に行けなくなったことは寂しく思っているけど、状況や時代に合わせて新しい旅の形ができてきて、それにも魅力や可能性を感じているので、これはこれで楽しんだら自分の感度が上がって良いなとポジティブに捉えています。

「幸せ」は状況や条件などの外的要素じゃなくて、本人がどれだけ楽しめるか、感じられるか、感謝できるかというスキルだと思っているので、私はこの機会にレベルアップを図ろうと企んでいる。

今年の誕生日は飛行機の代わりにレンタカーに乗って、山に行ってきました。それも携帯の電波が届かない奥地に、滅多に着ないダウンジャケットと、滅多に読まないSF小説を持って。車では普段聞いているような音楽じゃなくて、それこそロードトリップのプレイリストに入っていそうな曲をかけて、サービスエリアでかき揚げそばを食べ、おやつにポッキーを一箱。

雲ひとつない空やキラキラと光る川、ところどころ紅葉が始まっている遠くの山々、車の旅は飛行機に乗っている時よりも多くのことに気づけた気がします。33歳はどんな年にしたいか、32歳を振り返りながら考えてみる。この1年は本当に強烈だった。いろんなことが起きて、正直希望が持てない時もあったし、無力さを感じたことも、泣いてしまう日も多かった。それでも今日こうやってバースデイロードトリップができていることに、私強くなったんだなって、成長できたんだなって思えた。

この年は循環とか、フローを大事にしたいと思っています。抽象的な表現だけど、溜め込んだり、せき止めたりしない。巡らせて、委ねたり、流れに乗ったりする、そんなしなやかさと勇気を持ちたい。いらないものを手放してできたスペースには、もっと素敵なものが入り込んでくるものですね。

今週も素敵な1週間でありますように♡

大屋夏南

1987年生まれのブラジル出身。17歳でモデルデビュー、数々の人気雑誌やファッションイベントに出演。
また、私服、美容情報など彼女のライフスタイルがいち早くチェックできるインスタグラム、YouTubeなどのソーシャルメディアはもちろん、最新著作となる旅エッセイガイド『Down to Earth』を出版するなど幅広く活躍中。

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