ルールじゃなくてリズムを作る/夏南の法則Vol.94
この前、よく聞くポッドキャスト内で「最強のスキルってなんだと思う?」という質問に対して「気が乗らなくても、やらなきゃいけないことをやれる力」という答えを聞いて、確かに。と思った。
ここ2年ぐらいはコロナの影響で家で働く時間が増え、外出が減り、気持ちの切り替えや自分を律することが前に比べてより難しくなったように感じます。特に私は撮影でもない限り、自分のペースで仕事ができるので、締め切りギリギリまで手をつけずに痛い目を見るということを何度も繰り返し、その度に次こそは!と思っても、なかなか変われずにいました。
タスクが増えれば増えるほどそれらに圧倒されてしまい、どこから手を付けていいかわからなくなる。じゃあ気が向くものから始めよう!と、取り掛かると自分にとって1番ハードルが高いものを1番短い時間でやる羽目になってものすごく苦しい思いをします。
今日はあれをやろうかこれをやろうか、でも気分じゃないな。でも今日やらなかったらあとで大変だな…みたいなことを考えるのにだってエネルギーと時間を使うわけで、そういう無駄を省くために1週間のスケジュールを組むことにしました。
まずは自分の仕事の内訳をハッキリさせるところから。
モデル/撮影やファッションショー、取材、打ち合わせ
SNS( Instagram 、TikTok)/撮影、編集
YouTube(これもSNSだけど作業量が多いので1つのジャンルに)/企画、撮影、編集
書き物/連載、note
事務的作業/メールの返信(写真&原稿チェックなど諸々の確認)、アンケート
リサーチ/事務作業以外の全てに対してのリサーチ
ざっくりとこんな感じ。モデルの仕事は自分でスケジュールを切れないので別として、残りの5つを曜日と時間帯で分けます。ジャンルによって全く違う頭を使うので、似ていたり重なる部分があるものを同じ曜日にまとめて、自分の中で大きなギアチェンジをしなくて済むようにしました。
そしたら仕事が断然スムーズに進むようになり、メンタルの面でもすごく楽になったのです。
元々フィーリングを大事にする私は「ルールは少なく、選択肢は多く」というのが自分の中でのモットーで、全部を決め込んで固めたやり方よりも、感じるままに流れに身を委ねるほうが良いと思っていました。
でも、今回みたいにルールじゃなくてリズムを生活の中に作ってあげたら、流れを乗りこなせるようになって、しなくてもいい決断や余計な気持ちの摩擦などから解放され、もっと自由になれた気がします。
自分の心や体を楽にしてあげる工夫や選択は、必ずしも自分をスローダウンさせることではありません。むしろ活力を与えてくれ、時にパワーアップすらさせてくれる。
だから自分の成長や生活環境の変化に合わせて、もっと楽しくするには、よりワクワクするにはどうしたら良いか?と問いかけをするのを忘れないようにしたいです。
素敵な2週間になりますように♡


大屋夏南
1987年生まれのブラジル出身。17歳でモデルデビュー、数々の人気雑誌やファッションイベントに出演。
また、私服、美容情報など彼女のライフスタイルがいち早くチェックできるインスタグラム、YouTubeなどのソーシャルメディアはもちろん、最新著作となる旅エッセイガイド『Down to Earth』を出版するなど幅広く活躍中。