【わたしが創る おいしい世界#6】yaco

さまざまな素材で、方法で、自分なりの「おいしい」を創作する表現者の方々に、クリエイションの秘密を伺いました。食べるだけではもったいない、デリシャスな写真をお届け。
#6は、宝石のようなアイシングクッキーの世界を表現するクリエイター、yacoさんの創り出すおいしい世界を紹介します。

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yaco

クリエイター 大阪府出身。アイシングクッキーをメインとしたワークショップの開催やケータリング、ノベルティ制作、作品発表など、お菓子にまつわる活動をしている。Instagram #yacoscookieで過去の作品を公開中。

こんなふうに写真に残したい、という理想像がいつもある

「東京のレストランSta. で開催したワークショップのイメージ写真。このためにオーダーした細長いアクリル板にクッキーを乗せています。この写真は私が撮ったもの」。

yacoさんがアイシングクッキーを作り始めたきっかけは、ご自身の結婚準備にあります。
「美しくておいしいお菓子と出会い、自分でも作れるようになりたいと思い勉強し始めました。それからお菓子にまつわる活動をするようになり、食べると無くなってしまうお菓子だからこそ、美しく残したいと思い写真に撮るようになりました」。

「陶芸家の藤岡貢さんの個展のワークショップのために作ったもの。藤岡さんの美しい銀の器と合うよう、ほぼ白のみのクッキーに。銀箔が輝いて氷砂糖が透き通るように、光の当たり方や場所を変えました。実はクッキーは上の写真と一緒。見せ方で雰囲気が変わりました」。

まるで宝石のようなアイシングクッキーは、デザイン以外にもこだわりが。
「自分が食べ物に思えない、食べたくないな、という見た目のものは作らないように。味は素朴なおいしさを目指しています。私自身すっきりしたデザインが好きなので、写真もそうあってほしいです。飾りは最低限に、あくまでも食べ物だということを念頭に置いています」。

おいしい写真は、美しいものがいい

「クッキーを大きい砂糖の塊の上に乗せたくて。どういう乗せ方がいいか、何度も乗せたり降ろしたり試行錯誤していました」。

「紙を積み上げたものにクッキーを並べたいという願望があって、チャレンジしたもの。クッキーは同じ形のもので、アイシング部分は素材違いにしています」。

yacoさんの思う、おいしい写真とは?
「その作品ごとにこれはこんな風に写真に残したい、という理想があるんです。私にとってのおいしい写真は、美しいものがいい。自分の作品が美しく光を浴びて影を作っていたり、整列したりしているのをみると自分でも"あぁいいな!”と思えるんです。その景色をいつでも見返すことができる写真は、私にとってとても大切です」。

「クッキーはいつも色味を抑えるのですが、これはいつもより色を出して作り、背景もカラーに。この日は友人宅で撮影会をしたのですが、並べ方や背景を変えてみたり、暗くなるまで試行錯誤しました」。

「真っ白の飾りのないクッキーが、スポットライトを浴びているイメージで。友人のカメラマンに撮影をお願いしており、私がミラーを持って光を当てています。いつも撮ってもらう時は、自分がイメージする写真を撮ってもらえるよう要望を細かく伝えて、私自身も積極的に動きます」。

「2020年夏の新作クッキー。光を通してキラキラする素材に合わせ、光を通すアクリルの円柱に乗せて」。

yaco Instagram

GENIC VOL.58 【わたしが創る おいしい世界】
Edit:Yoko Abe

GENIC VOL.58

テーマは「おいしい写真」。
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