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“そうじゃない自分”を責めていませんか?/夏南の法則Vol.104

大屋夏南<連載コラム>第1・第3月曜日更新
モデルの大屋夏南が
ありのままに自由でいるための
カナ的イズムを書き綴る♡

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“そうじゃない自分”を責めていませんか?/夏南の法則Vol.104

最近友人に勧められて新しいトレーナーさんのところに行くようになりました。

「とってもエネルギッシュで、その人自身がパワースポットのような人。体の外側と内側の両方からアプローチしてくれる先生だから夏南ちゃん合うと思う!」と言われ、体験に行ってみたらとても素敵な先生だったので、それ以来通っています。

本当に太陽のような人で、会った人全員を元気にしそうな明るさを持ちながら、言葉の端々に自分のやっていることに対する熱意や真剣さが伝わってきて一緒にトレーニングをしているととても清々しい気分になります。

私がトレーニングを始めたのは20代半ば。学生時代の体育の授業を最後に全く運動していなかった私がジムに通うようになったのは、仕事のための体づくりでした。

自分の体の見え方を変えたい。そう思って人生で初めて自分から運動するようになりました。

最初は見た目の話、つまり外側を変えたくて始めたトレーニングだったけど、時間が経つにつれて内側からのアプローチやメンタルとの関わりなど、体そのものが持つ可能性の部分により興味を持ち始めました。

食べるものを意識することや体を動かして強くしたりしなやかにしたりすることで生まれる心と体の変化は、想像以上に私の人生を豊かにしてくれました。

自分の体が思うように機能し、コントロールできる快適さ、自分を大切にできている心地よさ。

これらは体のケアをすればするほど増していき、自分の中で定着するといずれ“自信”というものに変わっていく。

日本ではトレーニングはダイエットと紐づけられてしまうことが多く、痩せるためや綺麗になるためにするものとして、“そうじゃない自分”を責めるニュアンスを含んでいることが多いような気がします。

実際、巷のダイエット特集などには「そのままのあなたじゃダメ」などといった不安を煽るようなフレーズが飛び交っていて、それにずっと違和感を感じていました。

なぜならトレーニングの本質は、それと全く逆のところにあると私は信じているから。

それは悪いものを良くするものではなく、良いものをより良くするためのもの。自分が嫌いだからするものじゃなく、もっと好きになるためにするもの。人生を制限するものではなく、より自由にするものだと思うのです。

私もなりたいビジュアルへの1つのアプローチに過ぎなかった頃は、ここはこうなりたい、こっちはこう変えたいなんて細かくパーツごと目標を設定してトレーナーさんにお願いしていました。

でも今は“より長く人生を楽しめる体にしたいです”とだけお伝えしています。

一生付き合っていく心と体。みんなはどんな風に大事にしていますか?

素敵な2週間でありますように♡

大屋夏南

1987年生まれのブラジル出身。17歳でモデルデビュー、数々の人気雑誌やファッションイベントに出演。
また、私服、美容情報など彼女のライフスタイルがいち早くチェックできるインスタグラム、YouTubeなどのソーシャルメディアはもちろん、最新著作となる旅エッセイガイド『Down to Earth』を出版するなど幅広く活躍中。

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