【夏南の法則 Vol.30】CHANELのパーティーで大事なことを思い出す

大屋夏南<連載コラム>

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【夏南の法則 Vol.30】CHANELのパーティーで大事なことを思い出す

私は会場の真ん中で彼の声と音楽に合わせて踊っていた。

レザーのパンツや久しぶりに履いたヒール、昨日届いたAWのジャケットもこんな風に踊るには向いてなかったけど、そんなことはどうでもよくなってしまうほど、懐かしヒットソングの連続に興奮していた。

自由で軽やかでありながら、しっかりとその瞬間に存在し、リラックスした状態でステージを自分のものにしている彼は心地のいいエネルギーを発している。

観客とコミュニケーションをとり、巻き込んでいくパフォーマンスによって会場は徐々に1つになっていった。

チャーミングとセクシーが一緒になった言葉があったら、それは彼にぴったりだ。

目が合うたびドキッとした。

彼の名前はファレル。

私が洋楽に興味を持ったのは高校生の時。

当時から他のアーティストとは違う雰囲気をまとっていた彼は一風変わった存在だった。

それがなんなのか言葉で具体的に説明ができないけど、魅力的であることは間違いない。

そんな彼のパフォーマンスはもちろん、久しぶりのファッションパーティーに、ずっと会ってなかった友達に、ワクワクした。

大きな声を出してたくさん笑い、素直に楽しんだことで、なんらかの形で外に出て行くべきだった感情がリリースされ、体が軽く感じる夜だった。

この変化に、忙しい日々の中でなにかが滞っているというか、積み重なっているような感覚があった私は、生活を見直さなくちゃと思った。

次の日、コーヒーを飲みながら昔ファレルがインタビューか何かで言っていたことを思い出していた。

「You gotta know that there’s a world far bigger than you and you’re lucky to exist in it」

直訳すると、“自分よりもはるかに大きい世界があって、そこに存在できるのは幸運だということを知るべきだ”。

いつも興味深い話をしている彼の言葉には注目しているけど、これに関しては強く印象に残っていて昔自分のインスタにもポストしたことがある。

もちろん捉え方によって言葉は意味合いが変わるから、他の人がどう感じるかはわからないけど、私は彼が謙虚でありながらも、ものすごく大きなスケールで物事を見ているのを感じました。

この“全体の一部である”という感覚は大人になってから、とても大事にしていることです。

主観的に物事を見てしまうのは自然なことだけど、それって意外と自分の世界を狭めていく。

私の考え方、私の気持ち、私の都合、私の好み…。

自分を持っているというのは素晴らしいことだけど、度が過ぎると他のものを受け入れづらくなる。

新しい感覚を取り込まないということは、自分の成長に制限をかけます。

そういう時に全体を捉える客観的な目線を忘れないよう、心に留めておく。

全体でバランスが取れていればいいから、それぞれに役割分担があって、自分にどうしてもできないことがあっても大丈夫だし、考えの違う人がいるのにも意味があります。

大きい画を見ることは選択肢を増やして、要らないものを手放すチャンスを与えてくれる。

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大屋夏南

1987年生まれのブラジル出身。17歳でモデルデビュー、数々の人気雑誌やファッションイベントに出演。
また、私服、美容情報など彼女のライフスタイルがいち早くチェックできるインスタグラム、YouTubeなどのソーシャルメディアはもちろん、3冊目のスタイルブック「purple」を出版するなど幅広く活躍中。

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