考え方をアップデートする/夏南の法則Vol.69

大屋夏南<連載コラム>第2・第4月曜日更新
モデルの大屋夏南が
ありのままに自由でいるための
カナ的イズムを書き綴る♡

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考え方をアップデートする/夏南の法則Vol.69

「書く」という表現方法は私の中で特別なものです。

長い間被写体として写真や映像の中で自分の内側にあるものを表現してきましたが、いつからかそこに「文章」というものが加わりました。

きっかけがなんだったのかは、よく覚えていません。もともと日記をつけるようなタイプでもなかったし、学校の課題以外で何かを書いたこともありませんでした。

でも自分の中の深いところにある、宙ぶらりんで輪郭がハッキリとしないものをじーっと見つめて、感じて、最終的に他の人とも共有することができる「文章」という形に落とし込むプロセスが自分の性格に合っているんだと思います。

写真や映像に比べてダイナミックさや華やかさには欠けるかもしれないけど、納得がいくまでじっくりと時間をかけられる。それは撮影現場で求められる瞬間的な方法では表現しきれなかった部分を救ってくれました。

しかし書くということは時に苦しいものでもあって、自分の生々しい感情と向き合わなくちゃいけなかったり、感じていることがどうしてもうまく表現できなかったりすると、ものすごいスピードで心が消耗されていきます。

逃げたくなる日もあるけど、「私はまさにこれが言いたかったんだ!」と思えるような言葉が湧き出てきたときはそれはもう嬉しくて、「やっぱり書くのって楽しい!」と感じるのでした。

つい先日、私が大切にしているこの表現方法を変えてみようと思う出来事が起きました。それは元E-girlsパフォーマーの山口乃々華ちゃんのエッセイ本を読んだときのこと。

初めて彼女の文章を読んだのは少し前で、本の元となっているウェブでの連載が始まったばかりのころでした。私だったら言葉にするのを一瞬ためらってしまうかもしれないようなことも、柔らかさを纏った芯のある文章で勇敢に表現していました。

その連載がまとまった1冊を読み終えて感じたのは、清々しさでした。日々の小さな出来事や気持ちの変化、苦しさや葛藤もぜーんぶちゃんと向き合って言葉にする。ありのままで自由で潔くありながらも、複雑で優しくて繊細。そんなリアルな心模様を目の当たりにして気持ちがよかった。

そして、私もこんな風に書くことと向き合ってみたいと思わせてくれました。いつからか私の真実は”正しさ”とか”こうあるべき”とかいう類のもので濁ってしまっていた気がします。

今回の出来事は、自分の可能性を狭めていくのはやっぱり凝り固まった考え方なんだなと再確認するいい機会でもありました。

定期的に自分の”常識”や”ルール”を疑って考え方をアップデートする。忘れないようにしたいです。

今週も素敵な一週間でありますように♡

大屋夏南

1987年生まれのブラジル出身。17歳でモデルデビュー、数々の人気雑誌やファッションイベントに出演。
また、私服、美容情報など彼女のライフスタイルがいち早くチェックできるインスタグラム、YouTubeなどのソーシャルメディアはもちろん、最新著作となる旅エッセイガイド『Down to Earth』を出版するなど幅広く活躍中。

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