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【リレー連載#9 べく】フォトグラファー12名がカメラをつなぐ#PENのある生活

コンパクトで高機能、おしゃれなミラーレス一眼カメラとして人気の「OLYMPUS PEN(オリンパス ペン)シリーズ」 。今回は、人気のPENシリーズに加わった最新機種「OLYMPUS PEN E-P7」で、12名のフォトグラファーにそれぞれの日常を自由に表現していただきました。フォトグラファーからフォトグラファーへ、カメラをつなぐ、リレー形式でお届けします。
9人目は三谷ユカリさんからバトンを受けた、フォトグラファーのべくさんです。

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【リレー連載】フォトグラファー12名がカメラをつなぐ #PENのある生活

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べくさんにとっての日常とは?

歩いて目にする風景や身近なスイーツなど、“日常”を被写体とするフォトグラファー べくさんにとって、「なにげない日々のなかにある、素敵なものを見つけること」が日常。「はっきりとした雲が浮かんでいる空が見えたとき、肉眼で見てわかるくらい光が溢れているとき、シャッターを切りたくなります。高層ビルがあると空や太陽の光が遮られてしまうので、高い建物がない自然豊かな田舎町が好きですね。景色全体というより、全体を見渡すなかでふと目に入ったもの、たとえば標識や看板、ポストやレトロな置物などをよく撮りたくなります。私の場合、あくまでも“自分だけの日常”を切り取るという撮り方なので、あえて人が写らないようにしているのですが、日常を象徴する写真と聞かれると、人で賑わっていて光が溢れているような1枚を思い浮かべますね」。そんなべくさんにとって“日常”を撮る意味とは?「単純に生活のなかのひとつの楽しみであったり、モチベーションであったりするもの。“残す”というより、“今の時間を大切にする”という気持ちの方が強いかもしれません。ただきれいな景色が撮りたいわけではなく、これは自分が見て何かを感じた景色なんだ!と自分が楽しむために撮っています」というべくさんに、なにげない日々のなかで見つけた素敵な日常を、PEN E-P7で撮り下ろしていただきました。

フォトグラファー べくがPEN E-P7で切り取った日常

泳いでいるような雲を背景に切り取る、自然豊かな町並み

マニュアル露出 レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro 焦点距離 30.0mm シャッタースピード 1/500秒 F値 f/8.0 ISO 320

「私にとってカメラは、たとえ写真を撮らなくても持ち歩いているだけで楽しくなるもの。相棒という感じですね。狙って撮影することがほとんどですが、カメラを持って出かけて、なんとなく良いなと思ったものを切り撮る、そういったゆるい過ごし方が好きです」というべくさん。この写真はお昼どきの散歩中に、撮影したもの。「下に平家の家、上に泳いでいるような雲があり、いい構図で撮れると思いました。平家だからこそ見える奥の木々。その緑によって、自然が身近にある町だということがより伝えられたかなと思います。レンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macroを使いました。F値を8にし、全体がはっきりと写るようにしています。近くに寄ることもでき、風景撮影にも使える、使いやすいレンズです」。

“光”と“影”で違う表情を見せる2つのブランコに惹かれて

レンズ M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 焦点距離 45.0mm 値 f/3.5 カラープロファイルコントロール

歩いていて、たまたま見つけた公園のブランコ。「2つあるうち、1つだけ光が当たっているところに惹かれました。それを伝えるために、影側に入っているブランコを前ボケとして入れています」。レンズはM.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8を使用。「明るく柔らかいボケ感を出すことができるのが魅力的なレンズですね。この写真に関してはボケ感は出したいけど、ボケすぎるのも良くないと判断したので、F値は3.5で撮っています。ブランコのサビから古びた感じ、少し長めの草が生えていることから静かな印象、が伝わるかと思います」。

太陽の反射でキラリと光る標識をマクロで捉えたミニマル写真

マニュアル露出 レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro 焦点距離 30.0mm シャッタースピード 1/500秒 F値 f/8.0 ISO 320 アートフィルター ファンタジックフォーカス

まわりの景色を見渡しているとき、ふと目に入る標識を撮りたくなることが多いというべくさん。「こちらの標識は少し折れ曲がっているところが気になって、撮ってみたもの。光の方に向いているのも印象的でした。背景は雲ひとつない青空で、シンプルな1枚になりましたね」。使ったレンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro。「マクロなので近くに寄ることができるのはもちろん、使いやすい焦点距離のレンズ。標識から反射している光の柔らかい印象を出したかったので、アートフィルターのファンタジックフォーカスを使いました」。

よくある風景のなかに見つけた、並ぶ“赤”の面白さ

マニュアル露出 レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro 焦点距離 30.0mm シャッタースピード 1/1250秒 F値 f/3.5 ISO 320

見慣れた景色を優しく切り取る風景写真に定評のある、べくさん。「見てのとおり、どこにでもある郵便ポストと自販機ですが、赤が並んでいるのが面白いと思って撮影しました。よく見るとゴミ箱にも赤が入っているんですよ。自販機を少し前ボケにして、左側のポストにピントを合わせています。バランスよく見えるよう水平に気を付け、二分割構図に」。

スマホに触れる手がひとり時間を楽しんでいる日常感を表現

マニュアル露出 レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ 焦点距離 20.0mm

こちらは電車内で撮影した写真。「ちょうど日の当たる席だったので、チャンスだと思って撮影した1枚です。スマホに触れる手を入れることで日常感を出しています。また音楽を再生している画面を写したことで、のんびりとひとり、お出かけを楽しんでいるシーンという雰囲気が撮れたと思います」。レンズは標準ズームレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZを使用。「撮影距離が近いため、20mmほどで撮りました。幅広い対象に対応できるレンズなので、屋外で使うときにとても便利です」。

夏に向かって手を伸ばすように広角で木漏れ日をキャッチ

マニュアル露出 レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ 焦点距離 14.0mm カラープロファイルコントロール

「木の真下から撮ることで、葉の間から漏れるキラキラとした光を捉えることができました。それによって、光に手を伸ばしているようにも見えて、緑と光のコラボレーションでより夏を感じる写真になったと思います。そう考えると、夏に向かって手を伸ばしているような印象にもなるかもしれませんね」。レンズは標準ズームレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZを使用。「手を伸ばしている感じを撮りたかったので、広角となるように14mmで撮影しています」。

可愛いショートケーキをアートフィルターでふんわり優しく

マニュアル露出 レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ 焦点距離 33.0mm シャッタースピード 1/60秒 F値 f/5.6 ISO 500 アートフィルター ファンタジックフォーカス

べくさんといえば、身近なスイーツを被写体にした、おうちカフェ写真。「ショートケーキはシンプルで撮りやすいスイーツ。持っていたフード系雑誌の表紙もショートケーキだったので相性抜群でした。お皿は雑誌の文字色と似た系統の色でリンクさせ、ティーポットやカップなどもショートケーキの白と合わせて統一感を出しています。シンプルになりすぎないように木の実や葉をさりげなく配置」。手持ちで撮影し、レンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZを使用。「アートフィルターのファンタジックフォーカスを使い、ふんわり柔らかい印象に」。

“食べかけ”のハンバーガーを主役にポップな世界を演出

マニュアル露出 レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ 焦点距離 26.0mm シャッタースピード 1/20秒 F値 f/4.8 ISO 320

フード写真を撮るときは、特に“食べかけ”にときめきを感じるというべくさん。「食べかけスタイルは、一口欠けている可愛らしさや断面が見えることによる立体感が好き。食べ物はいろんな距離感で撮ることが多いのですが、寄り引きの少しの違いで大きく印象が変わってくるので、この写真も標準ズームレンズを使って、焦点距離を調節しながら撮影しました。カラフルな包装紙や奥のドリンクの文字の赤などで、十分ポップな印象になるので、特に設定は変えず、プロファイルも標準を使用しています」。

べくさんが「OLYMPUS PEN E-P7」を使ってみて感じたこと

PENシリーズでの撮影は初めてというべくさん。PEN E-P7の第一印象は、「コンパクトで持ち運びやすそうだなと思いました。ホワイトのボディーカラーのPENをお借りしましたが、手の平ほどの大きさで可愛らしいですよね」。使ってみての感想は?「写りがはっきりしているなと感じました。しっかりと撮影できるので、重いのが苦手な方やシンプルさを求めている方にとって、すごくいいカメラだと思います」。日頃、街歩きしながら撮ることが多いというべくさんにとって、軽さも大きな魅力。「予想以上に軽くて。歩いていて、何かを見つけて撮りたいと思ったとき、瞬時にカメラを向けることができるんですよね。片手での撮影もラクでした。あと、撮って出しの色味も鮮やかですごく好みでしたが、アートフィルターが豊富なのもお気に入り。ファンタジックフォーカスが特に好きでした。レンズに装着するフィルター(光学フィルター)を使わずとも、カメラ内でソフトで柔らかい印象にできるのがいいですね。まさにファンタジックな、少し淡い紫のような色味が加わるのも素敵だと思います」。

べく

フォトグラファー カメラ歴5年。歩いて目にする、なにげない景色や日常の中にある癒しを優しく写し出す風景写真のほか、スイーツを中心にフード撮影も手掛ける。

べく Instagram
べく Twitter

次はフォトグラファー しふぉんさんの登場です。

べくさんがPEN E-P7をバトンタッチするのは、フォトグラファーのしふぉんさん。べくさんにしふぉんさんの印象をお聞きすると……、「しふぉんさんはご自身で何でも撮ってみたくなるとおっしゃっているとおり、本当に何でも撮れる、という印象です。何度か一緒に撮影に出かけていますが、“何か”を見つける速度が早いですね。私は都会の街並みを撮るのが得意ではないので、それを上手く切り取っているしふぉんさんは素晴らしいなと思います」とのこと。次回、そのしふぉんさんがPEN E-P7で切り取った日常写真をお届けします!

しふぉんさんの記事を読む

しふぉん

フォトグラファー 2018年夏にカメラを始め、SNSを中心に活動。シティスケープやミニマルフォトをメインに、さまざまなジャンルに挑戦している。誰が見ても気持ちのいい写真をテーマに、構図や色にこだわって撮影する。

しふぉん Instagram
しふぉん Twitter

リレーに使用したカメラ「OLYMPUS PEN E-P7」商品情報

「OLYMPUS PEN E-P7 ボディー」
オープン価格
カラー:シルバー/ホワイト

「OLYMPUS PEN E-P7 14-42mm EZ レンズキット」
オープン価格
キット内容:
ボディー(シルバー/ホワイト)
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
※装着されるレンズはボディー色ホワイトの場合はシルバー、ボディー色シルバーの場合はブラックとなります。

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