朝5時半のヨガに救われる/夏南の法則Vol.36
12月に入って今年も残すところわずかですね。
今年は信じられないスピードで過ぎ去っていきました。
出張も多かったせいか、日本に居てもなんだかバタバタとし続け、気づいたらまた次の出張…といった感じで、あっという間に1年が経とうとしていることに驚きを隠せません。
今年はいろんなことに挑戦する年でした。
この連載をも含めて書くお仕事を頂くようになり、YouTubeを本格的に始め、プロトラベラーにもなりました。
新しい挑戦は学びが多く、失敗しながらも答えを出していく中で、自分の成長を感じることができて嬉しく思いました。
本業のモデルと出張のスケジュールをやりくりし、毎日いろいろな締め切りに追われて気が休まる時がなくても頑張れたのは、今まで続けてきたことが形になってきたという実感があったから。
ここで踏ん張らなくていつ踏ん張る?くらいの気持ちで走り続けた結果、きっとこれが限界というものか、と感じるところにたどり着きました(笑)。
それはパリから帰ってきてすぐのころ。
時差ボケで4時過ぎに目を覚まし、ベッドの中で山のようにある“やらなきゃいけないこと”について考えると、気持ちが焦ってもう眠ることができませんでした。
いつにも増して敏感になっていてた私は、YouTubeに来ていた心ないコメントや、片付ける時間がなくてどんどん荒れていく家、大量の確認メール、その日の天気まで、ぜーんぶが嫌になって「うおおおおおおおー」となり、ベッドから飛び起きました。
そして、なぜか急に「そうだ、ヨガをしよう!」となったのです。
たぶんそれは自分の深いところ、本能レベルでした判断で、ヨガマットの上に座った時不思議に思っても、そのまま従うことにしました。

YouTubeでmorning yoga(朝ヨガ)と検索して出てきた10分のセッションを集中してやったら気持ちが楽になったので、また違う10分のセッションをもう1つ。
すると、さっきまでのストレスが嘘のように消えて、清々しい気分になりました。
それはきっと深い呼吸と、久しぶりに仕事とは全く関係のないことに集中したから。
忙しいと情報量や作業量に圧倒されてしまって、物事の本質が見えなくなってしまうことがあります。
本当は自分が好きだったりやりたいことなのに、“やらなきゃいけないこと”のように感じてしまったり、大したことないことも、難しく考えてしまったり…。
そのヨガで頭も心もほぐれると、視界がクリアになって、自分でややこしくしてしまっていたなと反省した。
その後はヨガマットからベッドへ移動し、安心したのかぐっすり眠ることができました。
それ以来、朝のヨガを習慣にしています。
やっぱり全てはバランス。
仕事のことだけ考えていても良いものは生まれない。
もっと物事をシンプルに捉えて、楽しむことに意識を向けようと心に決めたのでした。

【夏南の法則】バックナンバー



大屋夏南
1987年生まれのブラジル出身。17歳でモデルデビュー、数々の人気雑誌やファッションイベントに出演。
また、私服、美容情報など彼女のライフスタイルがいち早くチェックできるインスタグラム、YouTubeなどのソーシャルメディアはもちろん、3冊目のスタイルブック「purple」を出版するなど幅広く活躍中。