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“当たり前”という感覚の怖さ/夏南の法則Vol.80

大屋夏南<連載コラム>第1・第3月曜日更新
モデルの大屋夏南が
ありのままに自由でいるための
カナ的イズムを書き綴る♡

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”当たり前”という感覚の怖さ/夏南の法則Vol.80

先日、ワクチン接種前のチェックアップのため血液検査を受けてきました。

健康診断は去年の年末受けていたけど、細かく血液を調べるのは術後経過の血液検査から約1年ぶりでした。正直、健康診断も去年の3月にした肝切除の手術を受ける前はやったことがなくて、自分は健康だろうとずっと思ってた、いや、自分は病気ににはならないと、自分の体には異常なんて起きないと思い込んでいたと言った方が正確かもしれません。

だからCTスキャンに映ったしこりを見て頭が真っ白になり、こんなことってあるの?と、まるであり得ないことが起こったかのように驚いてしまいました。

この衝撃的な経験をしてから検査の大切さをこの連載や、YouTube、Istagramなど、自分のプラットフォームで発信してきましたが、今日は同じ経験をキッカケに起きた大きなシフトの話をしたいと思います。

みんなは自分の体の内側について意識したことはありますか?内臓の働きや、目が見えたり耳が聞こえたりすること、手や足が自分の思ったように動くことについてじっくりと考えてみたことはありますか?

私は手術するまでほぼありませんでした。時に、妊娠した友達を見て人の体って神秘だなあって感動することはあっても、多くの人にとってデフォルトである“問題なく機能している”という状態が、実はとんでもないミラクルだということにこの時まできちんと気がついていませんでした。

歩いたり、食べたり、眠ったり、そういうベーシックなことも、数えきれないくらい多くの物事がうまくいった上に成り立っているというのはつい忘れてしまいがちな事実です。

外側の見えやすい部分である、肌や髪については常日頃から状態をチェックして、あんなに手間暇かけてケアしてるのに、それらよりももっとずっと大事な部分にこんなにも無頓着だったなんてと自分でもハッとし、改めて“当たり前”という感覚の怖さを知る機会でもありました。

去年から始まったパンデミックによって私たちは「当たり前が当たり前ではない」と学びました。馴染みのある日常がどんなにかけがえのないものだったかを知りました。あれから思い通りにいかないこともたくさんあるし、ストレスが溜まる時もある。だけどそんな中でも素晴らしいことは毎日起き続けているなって、毎朝目が覚めるたびに思うのです。

「生きてたら辛いことや大変なこともある」とよく言うけど、嬉しいことや楽しいことも生きているからこそ味わえる。そして「生きる」上で私たちの体は大きな役割を担ってくれています。生まれてから片時も休まずに「静かな奇跡」を起こし続けてくれている自分の体。感謝の気持ちを忘れないで、大事に大事にしないと。

豊かさは気づいて受け取れる人の元にやってくるのだから。

今週も素敵な一週間でありますように♡

大屋夏南

1987年生まれのブラジル出身。17歳でモデルデビュー、数々の人気雑誌やファッションイベントに出演。
また、私服、美容情報など彼女のライフスタイルがいち早くチェックできるインスタグラム、YouTubeなどのソーシャルメディアはもちろん、最新著作となる旅エッセイガイド『Down to Earth』を出版するなど幅広く活躍中。

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