ちゃんと”繋がる”ことの大切さ/夏南の法則Vol.57
9月に入りましたね。
朝晩少し涼しくなって、日が暮れるのが少し早まって、ああ季節が変わるなあとちょっぴり寂しくなっている今日この頃です。
生活が変わってもう半年が経ちます。
最初の頃はゆっくりできていいな、ずっと後回しにしてた家のことをしよう、これからの自分の人生のことをじっくり考えてみよう、などとポジティブなマインドで生活を送っていました。
すぐには元の生活に戻らないというのは最初からわかっていたことだけど、1年の半分という長い時間を過ごしてみて今感じているのは、新しい生活様式の難しさです。
東京は緊急事態宣言が解除されて外出する人も増えましたが、街の様子は以前とは違ったものだし、まだ人と会うのは億劫で、仕事場では…特殊な緊張感が漂っています。
同じような毎日に焦りを感じたり、いろいろな制限が生まれたことに対してフラストレーションを抱えたりしている人も多いんじゃないかな。
私もその1人です。
「もうしばらくこういうことだから」と割り切ったつもりでいたけど、最近になってじわじわ効いてきました(笑)。
ただでさえ不安なのに、自分と向き合う時間が一気に増えたことで出てきた疑問とか課題もあって、うおー、ちょっと辛いかもしれないぞ!と感じることも。
でもそんな中で救われていることがあって、それはいろいろな友達からの何気ない連絡。
学生の頃は内容のないメールのやり取りや、とりとめのない話を電話で何時間もすることって多かったけど、大人になるにつれてそういうコミュニケーションは減っていく傾向にありました。
しかもこのSNSの時代、携帯見てたらなんとなく会っている気になるというか、知った気になって、特別用事がなければわざわざ連絡することもほとんどなくなった。
あとこれは私の話ですが、メールや電話ってその人の人生にお邪魔することになるので、極力控えようとしてしまうところがあります。
でもこの期間中、素敵な友達に恵まれたおかげで、国内外問わずいろんな友達とやりとりするようになりました。
みんなSNSで見てたら元気そうだったのに、電話で話してみるとそれぞれ何かに悩んでいて、そうだよね、いろいろあるよねと、ちゃんと“繋がる”ことの大切さを改めて学んだ気がする。
話しているうちに自分の気持ちがパッと明るくなったり、感極まって泣いちゃうことなんかもあって、ああ、寂しかったんだなとか、溜め込んでたんだなとか、気づかされることも多いです。
自分がそうだったように、ちょっとした連絡が誰かをほっとさせることがあるのかもしれないと思ったら、変に気を使うのはやめることにしました。
私たちを分け隔てようとするこのウィルスを、繋がることで乗り越えていく。
今日は離れて暮らす家族や、いつも元気そうに見えるあの人に電話してみませんか。
誰かと一緒に笑うだけで変えられることは、自分が思っているよりもたくさんあるから。
今週も素敵な1週間でありますように♡


大屋夏南
1987年生まれのブラジル出身。17歳でモデルデビュー、数々の人気雑誌やファッションイベントに出演。
また、私服、美容情報など彼女のライフスタイルがいち早くチェックできるインスタグラム、YouTubeなどのソーシャルメディアはもちろん、最新著作となる旅エッセイガイド『Down to Earth』を出版するなど幅広く活躍中。