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なんでもかんでも自分でやらない/夏南の法則Vol.115

大屋夏南<連載コラム>第1・第3月曜日更新
モデルの大屋夏南が
ありのままに自由でいるための
カナ的イズムを書き綴る♡

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なんでもかんでも自分でやらない/夏南の法則Vol.115

今年でYouTubeを始めて約5年になります。

始めた頃は「夏南ちゃんYouTube始めたらしいよ。変わってるね」みたいな感じで周りには奇妙がられていたのですが、絶対にくる。と分かっていたので周りのことは気にせず、せっせとリサーチ&勉強(チャンネルの開設法や動画編集のやり方などなど)をしていました。

全て見よう見まねで覚えて、失敗もたくさんしながら、なんとか形にして今に至ります。

最近は街中で声をかけられる時はYouTube見てますと言っていただいたり、現場でもYouTubeすごいねと褒めていただいたりする機会も増えました。自分が信じているものに真摯に向き合って頑張っていれば良いことあるな、と感じて嬉しく思います。

YouTubeのコンテンツ制作はチャンネル開設当初からほぼずっと1人で企画から撮影、編集まで全てを行なってきました。一時期は外注したこともあったのですが、自分の描いているものがスムーズにできなくなったので“自分でやった方が早い”と感じ、自分でやるスタイルに戻して他の仕事と両立しながら続けていました。

しかし去年ある気づきがあってからは、自分でしか編集できないコンテンツを除き、全てを他の方にお願いするようになりました。

それは「本当に自分でやった方が早いのか?」ということと、「自分を制限することになっていないか?」ということです。

私はこだわりの強い人間です。YouTubeも例外なく、自分で編集するとなると音楽や文字のフォント、カットポイント、音量などなど、あげればキリがないほどいろいろな部分にこだわっています。時に素材を切る0.1秒の差や、1%の音量の変化にも迷って、決断するのに時間がかかったりします。

動画編集の作業中はフローに入ることが多く、それを心地よく感じることや、出来上がった時の達成感、自分が作ったものがみんなに喜んでもらえた時の嬉しさなど、動画編集は好きな部分が多いです。

でもどんなに早くスタートしても必ず時間ギリギリまで調整し続けてしまったり、他の仕事が忙しいときは締め切りに追われて強いストレスを感じたりと、手放した方が自分のためになることも多いなと感じていました。

そして何よりも作業量が多く、他にも自分がときめきを感じて始めたいと思っていたことにいつまで経っても手をつけられずにいるフラストレーションが溜まっていました。

そこで「これまでずっとしがみついてたけど、今が手放すタイミングだ」と決心したら、すぐにとっても素敵な方に出会うことができました。

その人の編集する動画は私がやるよりも何倍も素敵になって、これまで編集に費やしていた時間を新しいプロジェクトや自分のインプットするための時間に充てられるようになり、良いことづくめです。

もっと早くこうすればよかったとも思ったけど、これが私のタイミングだったんだと感謝しています。

1人でできることには限りがあります。「人に任せる」というのも成長していく上で大事なスキル。なんでもかんでも“自分でやる”が正しいことではない。

そう学んでからより多くの可能性を感じられるようになりました。

みんなもいろいろ自分で抱え込んでいませんか?その中に手放した方が自分のためになることはないか自分の心に一度聞いてみてほしいな。

素敵な2週間でありますように♡

大屋夏南

1987年生まれのブラジル出身。17歳でモデルデビュー、数々の人気雑誌やファッションイベントに出演。
また、私服、美容情報など彼女のライフスタイルがいち早くチェックできるインスタグラム、YouTubeなどのソーシャルメディアはもちろん、最新著作となる旅エッセイガイド『Down to Earth』を出版するなど幅広く活躍中。

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